ふるさとへの便り

米国

デンバーと高山交流
写真:飛騨の酒を試飲する人々=米コロラド州デンバー

飛騨の酒を試飲する人々=米コロラド州デンバー

 米国コロラド州は雄大なロッキー山脈の麓にあり、州都デンバー市は海抜1600メートルの高地に位置し、マイル・ハイ・シティー(海抜1マイル=1600メートルの都市)と呼ばれています。今の時期は冬の真っただ中で、最高気温がマイナスという日も珍しくありませんが、雪化粧した大変美しい山並みを望むたびに、遠く離れたふるさと飛騨の山々が思い起こされます。私のふるさと飛騨高山とデンバー市は、歴史的伝統を有する山岳観光都市であることなど相似する性格を持っていることから、1960年に姉妹都市提携を締結しました。以来、両市は公式訪問団や高校生訪問団の相互派遣などで活発な相互交流を行っています。

 日本の都市と姉妹都市交流を行っている海外の都市は2016年11月30日現在1700都市あり、相手国別でみると米国が第1位で448都市あります。また、日本と米国の州別の姉妹都市数でみるとコロラド州内の都市は日本の10都市と交流を行っており、全米50州中で第11位です。岐阜県内の都市と米国の都市との姉妹都市は8都市あり、その内最も歴史が長い姉妹都市は高山市とデンバー市で、今年57年目を迎えようとしています。

 また、コロラド州は世界各国との姉妹都市交流に力を入れており、同州内の都市と姉妹都市交流を行う海外都市は、47都市に及ぶなど国際色が豊かです。そのような中、昨年11月から12月にかけて、コロラド州内の都市と活発に姉妹都市交流を行っている海外都市6都市が選ばれ、コロラド州知事公邸において、各都市の特徴を生かした装飾展示が行われました。日本からは高山市が選ばれ、ユネスコ無形文化遺産への登録が決まった「高山祭の屋台行事」の屋台の模型をはじめ、民芸品の「さるぼぼ」などが展示されたほか、高山市民が折った折鶴なども展示されました。公式行事などで公邸を訪れる関係者や、一般市民の皆さんが高山市の魅力を知り、「ぜひ訪れてみたい」などのうれしい感想が寄せられました。

 一方、在デンバー日本総領事館は、昨年12月14日に天皇誕生日祝賀レセプションを開催し、地元政財界の有力者らが参加する中、高山市をはじめ姉妹都市交流を行っている日本の自治体の特産品や観光情報を広報しました。飛騨の酒を試飲した来場者からは、「とても香りが良い」「すっきりとして飲みやすい」などの意見が寄せられ好評でした。デンバーからは成田空港への直行便が毎日飛んでおり、観光やビジネスなどで訪日ニーズが高い土地柄です。今後も、姉妹都市交流を通じた日米の相互理解の深化、人と物の交流のさらなる促進に貢献していきたいと思います。

【村井篤さん】
写真:村井篤さんさん
 村井篤(むらい・あつし) 2016年6月赴任。在デンバー日本国総領事館領事として勤務(高山市から出向)。広報文化班に所属し、主に広報、文化、JETプログラム、地方連携等を担当。高山市出身。42歳。

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