ふるさとへの便り

パラグアイ

「少しずつ」変化促す
写真:健康教室を開いた小学校の子どもたち=パラグアイ

健康教室を開いた小学校の子どもたち=パラグアイ

 昨年末のクリスマスは、任地もカラフルになっていました。パラグアイは南半球に位置するため、夏真っただ中にクリスマスを迎えることになります。やはり暑いクリスマスはしっくりきませんが、きよしこの夜などのクリスマスソングが軽快に流れてくるのは不思議な気分でした。

 この1年は主に小学校での健康教育を同僚と実施し、まず学校へ講習会をしに行くという習慣を築き上げていきました。というのも、配属先では訪問看護や出張講義という活動も政府から求められているのですが、毎月できていない状態でした。時間に余裕がありそうな人から徐々に学校へ連れ出しては講習会を手伝ってもらう形にしました。

 初めは見ているだけだった同僚が、最近では自ら配属先で講習会をするようになりました。なぜかというと、とにかく褒めました。講習会についてはもちろん、着ている服やちょっとした行動を全て。これは先輩隊員から伝授してもらった方法でしたが、もともと自己肯定の強いパラグアイ人には適した作戦だと思いました。そして、時々反省会をして、1回の講習会につき一つだけ直したい部分を話し合いました。この少しずつというのがとても大切であり、とても忍耐がいることでした。

 変化を変化と思わせないように、1年かけて少しずつ。少しずつはスペイン語で「poco a poco(ポコアポコ)」。これが私の1年のテーマでした。1人でも多くの人に何か伝わるものがあればと思い活動しています。いかに楽しく、分かりやすく、そしてより参加型で実施できるようなワークショップをし、子どもたちの考える力を養う手助けになればと思っています。パラグアイに来て教育の大切さを痛感する毎日。学校は創意工夫と解決能力を高めるために大きな役割を担っていて、パラグアイの未来のために今日も子どもたちを主役にして活動しています。

【土川杏子さん】
写真:土川杏子さんさん
 土川杏子(つちかわ・きょうこ) 看護師の経験を生かし2015年10月より青年海外協力隊としてパラグアイへ派遣。地域住民の健康維持・向上、疾病予防のため健康教育、啓発活動を行っている。高山市出身。28歳。

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