ふるさとへの便り

ウガンダ

課題分析の力を育む
写真:衛生啓発の授業の様子=ウガンダ

衛生啓発の授業の様子=ウガンダ

 皆さん、こんにちは。青年海外協力隊としてウガンダに派遣されている澤井隆彰です。今回は私が任地の学校で行っている衛生啓発活動を紹介したいと思います。

 私はムベンデ県ムベンデ市に保健職員として配属されており、現在は市内10の小学校を回って衛生啓発活動を行っています。対象としているのは小学4〜6年生です。ウガンダの小学校では4年生から全ての授業が英語で行われているので、私も英語で衛生啓発の授業をしています。

 具体的には、衛生に関する行動が描かれている絵を見せて、それが良い行動か、悪い行動かを質問します。次になぜそう思うのか、理由を聞きます。ウガンダの子どもたちは2択の問題を答えるのは得意で、何が衛生的に悪いのかをすぐに判断できます。

 しかし、理由や改善策を説明するのは苦手という印象です。そこで子どもたちをグループに分け、話し合いで一つの意見を出させるようにしています。英語が苦手で説明できない児童もいますが、現地語で友達と相談することで理解を促す狙いもあります。

 私はコミュニティ開発隊員(村落開発普及員)としても活動しており、以前の寄稿でも魚の養殖をウガンダの村落で行っていることを紹介させていただきました。そのような活動を行っていると、一緒にプロジェクトの課題について会議をすることも多いのですが、課題の原因を分析することがウガンダ人は不得意なのかなと思うことがよくありました。具体的には「原因は金が足りないから」と断定して議論が終わってしまったり、基本的に複数の改善策を試すことはなく、一つのアイデアを思いついたらそれで会議を終えてしまったりします。

 私は、小学生のうちから課題の原因と解決策を考え、話し合う訓練をすることが未来のウガンダの村落でよい効果を生むのではないかと考え、このような授業手法に取り組んでいます。子どもたちが衛生的な生活を送るようになるだけでなく、将来の暮らしそのものも豊かになるように願っています。

【澤井隆彰さん】
写真:澤井隆彰さんさん
 澤井隆彰(さわい・たかあき) 私立校の社会科講師を経て2015年6月より青年海外協力隊としてウガンダへ派遣。市役所の保健課で、市民の衛生管理に携わる。岐阜市出身。25歳。

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