ふるさとへの便り

インド

日本語の習得支える
写真:日本語の授業の様子=インド

日本語の授業の様子=インド

 ナマステ〜!(ヒンディー語でこんにちは)。JICAの青年海外協力隊としてインド北部のデラドゥンという町にある州立大学で日本語教育を行っている武藤愛です。今日は私の活動について紹介します。

 私の配属先であるドゥーン大学日本学科は2013年に設立され、現在、1年生から4年生までの約70人が主専攻で日本語を学んでいます。配属先での私の主な活動は、大学生に対する日本語教育、日本文化の紹介、カリキュラムの改正の三つです。1日3時間、日本語の授業を行いながら、学生の日本語の学習意欲向上と日本理解のためにイベントの実施を積極的に行っています。昨年は、ひな祭りや日本文化祭、日系企業訪問などを行いました。

 日本語の授業は作文と会話を担当していますが、インド人のコミュニケーション能力に驚かされることが多いです。これまで、さまざまな国の人に日本語を教えてきましたが、公用語が20以上もあるインドの学生はさすがで、新しい言語を習得する能力にたけています。私たち日本人は、新しい文法や言葉を学んでも、なかなか使いこなすことができませんが、インド人学生は学んだことをすぐに日常会話や作文などに生かしていますし、リスニング力も高く、感心する毎日です。

 また、これら普段の活動に加えて、1年目は学生の日本語学習環境整備、2年目は学生の自立学習支援を活動目標に挙げました。1年目は同僚の先生と日本からの書籍購入を検討した後、JICAの支援を受けて日本語学習書籍や文化紹介機材を調達しました。2年目の今年は、調達した教材や機材の使用方法を同僚や学生に伝授したり、日々の学生との時間を大切にしながら、その中で自己学習を促したりしています。

 私がJICAから協力隊員として派遣されてから1年4カ月がたちました。学部の歴史が浅く、制度が整っていない大学が派遣先であるため、苦労することは多々ありますが、その分、自分にできることがとても多い環境で、毎日充実しています。折り返しをすぎ、残りの活動期間もわずかになりましたが、日々全力で活動したいと思います。

【武藤愛さん】
写真:武藤愛さんさん
 武藤愛(むとう・あい) 日本国内外で6年の日本語教育の経験を経て、2016年1月から青年海外協力隊としてインドへ派遣。大学生に日本語、日本文化を指導。瑞穂市出身。33歳。

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