ふるさとへの便り

インドネシア

おおらか、温かい人々
写真:インドネシアの誕生日の様子

インドネシアの誕生日の様子

 私が東南アジア諸国連合(ASEAN)本部の所在地でもあるインドネシアの首都ジャカルタに赴任して、はや4カ月以上がたちました。今ではだいぶ慣れてきましたが、最初の頃は、仕事以外に衣・食・住とそれぞれ日本と違う慣習に戸惑いました。

 ジャカルタは、インドネシアの首都かつ最大都市でもありますが、歩道は整備されておらず、少し離れた場所に移動するのも車は不可欠で、日本との違いを実感します。バスや鉄道といった公共交通機関もあるのですが、治安の問題や複雑な仕組みから日本人が1人で利用するといったことはほとんど見聞きしません。

 インドネシアは約1万3000もの島で構成され、現在約2億6000万人ともいわれる世界第4位の人口を誇る国です。その中においてもジャワ島、とりわけジャカルタ市およびその周辺は、この国で最も人口密度が高くなっています。それに歩道を歩けない交通インフラ状況も相まって渋滞がとてもひどく、今でも私は慣れません。

 インドネシアの職場においては、現地の方はリラックスして仕事をしており、職場内で誰かの歌声が聞こえてきたり、誰かが持ってきたお菓子を食べながら仕事をしたりと自由な雰囲気です。その中において、日本から来た私のようなトレーニーは黙々と仕事をしているため、ギャップを感じます。

 そういった雰囲気であるため、職場で誕生日の人がいるとケーキを贈って記念撮影する光景も見られます。インドネシアのお祝いは、主役である誕生日の人が、皆にごちそうやケーキを振る舞うことが一般的であり、皆に祝ってもらった後には、出費を余儀なくさせられます。この背景には今日、自分が誕生日を迎えられたのは皆の支えがあってこそという感謝の気持ちがあるのかもしれません。

 冒頭でも述べたようにインドネシアはインフラの拡充やジャカルタへの人口一極集中といった課題も抱えていますが、豊富な人口や高い国内総生産(GDP)の成長率を誇り、今後も発展の可能性を秘めた国といえます。また、おおらかで温かい気持ちを持っている国民性など現地の方も魅力的だと思います。

 今後、ますます発展していくことが予想される当地で、その文化や風習を肌で感じて日々活動したいと思います。

【今井敦士さん】
写真:今井敦士さんさん
 今井敦士(いまい・あつし) 2005年十六銀行入行。岐阜県内の営業店勤務を経て16年12月からバンクネガラインドネシア(BNI)へ派遣(海外サポート部所属)。愛知県一宮市出身。

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