ふるさとへの便り

ホンジュラス

愛すべき三つの文化
写真:ホンジュラスの一般的な食事

ホンジュラスの一般的な食事

 間もなくホンジュラスでの生活も約2年がたとうとし、日本への帰国日が刻一刻と迫ってきています。そこで最後に今回は、あまり聞きなれないと思われるここ中米ホンジュラスという国の愛すべき文化の一部についてお話ししたいと思います。

 「生活水について」は、地域によって異なりますが、私の家の場合水が3日ごとにしか出ません。田舎の方に行くと1週間に1度濁った水しか出ないという所もあります。そのため各家庭にはピラと呼ばれる水を貯めておくことのできる浴槽のようなものが存在し、その水を使い洗い物や洗濯をしたり、ときにはシャワーも浴びたりします。

 「時間について」ですが、ホンジュラス人は一般的に時間にルーズだと感じます。時間通りに来る人もいますが少数です。しかし驚くべきことは彼らが遅れてくる人たちのことを当たり前かのように待っていることです。そして遅れてきた人たちは遅れたことに対して何も言わず、そして待っていた人たちも何も言わないのです。

 「食事について」ですが、ホンジュラスの典型的な食べ物にティピコと呼ばれるものがあります。一つの皿に卵、チーズ(硬くて塩辛い)、アボカド、フリホーレス(豆)、そしてトルティージャと呼ばれるトウモロコシから作られる薄焼きのパンのようなものがセットになっています。このトルティージャは地域によって色、大きさ、分厚さや味などが異なるため、食べ比べるのも楽しみ方の一つです。

 最近、現地の人々に「日本に帰らないで。ここに残るために(現地の人)と結婚しないと!」とよく冗談っぽく言われます。この言葉に、私を受け入れてくれたことへのうれしさを感じるとともに、私自身がこの2年間彼らのために何をしてこられたのか、何を彼らの心に残すことができたのか考えさせられます。彼らのおかげで大変なことも多かったけれど、逆に彼らの力に助けられたことも数多くあります。残りわずかな時間しか残されていないですが、最後まで彼らと共に活動に取り組んでいきます。

【舛本才智さん】
写真:舛本才智さんさん
 舛本才智(ますもと・さいち) 2015年6月から青年海外協力隊員として中米ホンジュラスへ派遣。現地の数学教員たちに対して効果的な指導法の教授や知識研修などを行う。羽島市出身。25歳。

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