ふるさとへの便り

マラウイ

村人の温かい心、支え
写真:栄養士隊員とともにカボチャのケーキ作りを指導する様子=マラウイ

栄養士隊員とともにカボチャのケーキ作りを指導する様子=マラウイ

 「世界を見てみたい」という思いで、4年近く勤めた金融機関を退職し、日本を飛び出したのが2015年7月。青年海外協力隊としての2年間がもうすぐ終わりを迎えようとしています。今回はこの2年間を振り返ってみたいと思います。

 それまで名前も聞いたことがなく、どこにあるかさえ知らなかったアフリカ南部の国マラウイ。「時間や約束を守らない」「すぐに人のものを欲しがる」といった異文化に最初は戸惑いを感じ、ストレスをためることも多くありました。トウモロコシの粉を湯で練った「シマ」と呼ばれる主食、そして塩と油だけの味付けのおかずにも飽き、ラーメンやすしが恋しくなることもしょっちゅうありました。

 その中で「枝豆」を使った栄養指導やカボチャを使ったクッキングデモンストレーションなど、自分にできることを手探りで行ってきました。現地語がつたない私の思いを懸命にくみ取ろうとしてくれた村人、協力隊としての活動に行き詰まった時に相談に乗ってくれた同僚、体調が悪い時に気遣ってくれた大家の家族、たくさんの人に支えられ、助けられてきました。ボランティアとしての自分が何かしたことよりも、現地の人から与えられたものの方が多かったように思います。

 青年海外協力隊の活動は村人一人一人を相手に行う地道な活動です。まいた種が数年後、数十年後にいつか花開くと信じ、わずかな希望を胸に試行錯誤し、余すところなく喜怒哀楽を味わいながら2年間を過ごしてきました。「世界最貧国」そして「ウォームハート オブ アフリカ(アフリカの温かい心)」と呼ばれるこのマラウイで貴重な経験ができました。これまで私を支えてきてくれた皆さんへ、「ジコモ クワンビーリ(どうもありがとうございました)」。

【大窪晴美さん】
写真:大窪晴美さんさん
 大窪晴美(おおくぼ・はるみ) 金融機関勤務を経て、2015年7月から青年海外協力隊としてマラウイへ派遣。カスング県コミュニティ開発局で農民グループの小規模ビジネス支援や栄養指導に関わる。飛騨市出身。

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