ふるさとへの便り

ウガンダ

稲の品質向上に尽力
写真:種子増殖用の水田=ウガンダ

種子増殖用の水田=ウガンダ

 私はウガンダの北西部のホイマ県にあるブリンディ地域農業調査開発研究所で稲作の研究普及員として活動しています。ウガンダは土地も肥沃(ひよく)で十分な降雨もあり、トウモロコシ、豆類など多くの穀物が育てられています。

 その中でもお米は重要な主食の一つであり、農村部では特別な日にしか食べることのできない高級品です。2008年よりJICAプロジェクトが立ち上がり、お米の作付面積が飛躍的に向上している一方で、低品質な種子の流通や未熟な栽培技術など、まだまだ多くの課題が残っています。こうした現状を背景に、私は地域の稲作生産性向上を目指して、農業試験場の作物部署に所属し、稲作の研究普及員として活動しています。

 活動内容は大きく分けて三つあり、ウガンダ国内の流通種子の質の向上を目的とした種子生産、陸稲収量性向上のための栽培試験、近隣農家、そして同地域にある難民キャンプでの陸稲普及活動です。種子生産では、元々水田の管理不足により、ほとんど収穫できていなかった状態から対策を行い、私の赴任後過去3回全て収穫に成功し、その収量性も徐々に向上しています。栽培試験はこの1月に無事全て終わり、研究結果の公表に向け、データの解析、論文作成に取り組んでいます。

 稲作普及活動では新規農家を中心に4人の農家で収穫に成功、2人の農家では収量、栽培法ともに地域のモデルケースと言える農家をつくることに成功しました。

 また、ホイマ県内には、コンゴや南スーダンの人々を中心とした難民居住地があり、その難民の人々が居住地内で自活できるよう、換金作物として知られるお米の普及活動・栽培指導も行っています。

 3カ月の任期の延長を行い、ウガンダで活動を行えるのも残り5カ月となりました。文化や考え方の違いによる苦労は絶えませんが、日々の生活が多くの貴重な学びにあふれています。これらからもウガンダで暮らす人々とともに、ウガンダの土にまみれ、活動を行っていきたいと思います。

【森恒樹さん】
写真:森恒樹さんさん
 森恒樹(もり・こうき) 大学(農学部)を卒業後2015年9月より青年海外協力隊としてウガンダへ派遣。現地の農業試験場で稲作の研究・普及活動を行う。郡上市出身。25歳。

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