ふるさとへの便り

ウガンダ

ニンジン栽培で増収
写真:栽培したニンジンの収穫作業=ウガンダ

栽培したニンジンの収穫作業=ウガンダ

 アフリカのウガンダで青年海外協力隊として活動している松田尚泰です。今回は野菜栽培による収入向上活動を紹介したいと思います。

 私が活動しているマユゲ県では人口の約8割が農業に従事しており、収穫した作物・野菜から収入を得ています。マユゲ県も含めウガンダの多くの地域は、農業に適した環境を持ち、米などの主食用作物を1年に2回収穫することができます。農家は、その収穫物を販売して現金を得るのですが、天候などに左右され、日本の会社員の月給のように安定していません。

 子どもを学校へ行かせることにウガンダの農家も熱心ですが、各学期が始まる前に学費を納める必要があります。しかし、主要な現金稼得源である主作物の収穫の時期がずれたり、不作であったり、また急な出費がかさんだりすると、学費の支払いができなくなり、学業の継続を諦めなければならなくなります。

 このような状況を改善すべく、短い間隔で連続的に収入を得る手段、方法を構築したいと思うようになりました。そこで県内の農作物の需要と供給、種子の購入の可能性などを調査し、野菜栽培を農家とともに行うことにしました。あまり大きな県ではないマユゲ県で主に流通している野菜は、タマネギ、キャベツ、ナス、トマト、ニンジンです。その中で虫による被害を受けにくく、農薬や肥料などをあまり必要とせず、高い単価を見込めるニンジンづくりを農家と取り組むことにしました。

 また、雨が降らない時期でも水を供給できる立地と範囲を選び、連続して収穫できるように、1カ月おきに播種(はしゅ)する方法を農家に伝えました。このような新しい収入源を開拓していくことで、農家が子どもの学費を安定して払えるようになるだけではなく、突然の病気や事故が起きた時にも対処できるようになることを目指しています。

 最後に、活動期間中、つらく苦しい時期もありました。友達、家族の支えがあってこそ、ここウガンダで今まで活動できたと思います。ここで感謝の意を伝えるとともに、最後までやり抜きます。

【松田尚泰さん】
写真:松田尚泰さんさん
 松田尚泰(まつだ・なおひろ) 大学農学部を卒業後、2015年9月から青年海外協力隊としてウガンダへ派遣。県庁生産局で農民の収入向上のための活動を行っている。関市出身。24歳。

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