ふるさとへの便り

香港

食を通じ交流拡大へ
写真:スーパーマーケットでの飛騨牛販売フェアの様子=香港

スーパーマーケットでの飛騨牛販売フェアの様子=香港

 2016年の訪日客数は2400万人を突破し、今年もその勢いは継続しています。そのうち、香港からは約184万人の方が日本を訪れています。香港の人口は約737万人ですので、世界の中でも訪日経験者は高い割合となっています。

 観光庁の調べでは、他の地域に比べて日本へのリピーターの割合が高く、複数回訪日している方は訪日客全体の約80%にも及び、10回以上訪日している方の割合は約20%と、日本に対して非常に高い関心があることが分かっています。

 このような「日本好き」な地域性もあり、香港では電化製品、衣料品をはじめとしてさまざまな日用品に至るまで、多くの日本の商品が販売されており、容易に購入することができます。中でも、食品は近所のコンビニエンスストアのほか専門店、スーパーマーケットなどで購入することができ、今年3月から単身で香港に駐在する私も食事で困ることはありません。

 香港で特に人気の日本食材に果物と和牛があります。日本の果物が人気な理由はその甘さで、初めて日本の桃を食べた香港人の同僚職員に「もう他の産地の桃は食べられない!」と言わしめるほどです。果物では「飛騨桃」の本格的な輸出に向け、ここ数年継続的な移送販売に取り組んでいます。山梨県や岡山県など大きな産地との競合となりますが、飛騨桃は他産地の桃に引けを取らない品質であることから、生産者と連携しながら販路拡大につなげられたらと思っています。

 先日は香港の日系スーパーマーケットで「飛騨牛」販売フェアが開催されました。「飛騨牛」を知る方は香港にも多く、期間中、多くの方が飛騨牛を購入いただく姿を目の当たりにし、名前とそのおいしさが香港の方にも着実に浸透していることをうれしく思いました。

 香港からは今後も多くの親日家が旅行で岐阜県に訪れることが見込まれます。和牛や果物以外にも岐阜県の食材、食品には多くの魅力があり、来訪につなげる発信を強化するとともに、旅行で知った食材、食品を香港でも購入できるよう環境を整えていきたいと思っています。

【山下克史さん】
写真:山下克史さんさん
 山下克史(やました・よしふみ) 高山市役所から2016年4月より日本政府観光局(JNTO)本部、17年3月より香港事務所に派遣。中国広東省・香港における訪日観光プロモーション、マーケティングを担当。高山市出身。

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