ふるさとへの便り

パラグアイ

若者に正しい性知識
写真:高校生を対象とした性感染症の講習会=パラグアイ

高校生を対象とした性感染症の講習会=パラグアイ

 バエシャパ(こんにちは)。パラグアイへ来て1年10カ月がすぎ、任期はいつのまにか残り2カ月となりました。帰国したらテレレ(皆で輪になってお茶を飲みまわしていく習慣)がなくなるのかと思うととてもさみしいです。

 さて前回、活動1年で記事を書きましたが、引き続き学校で性教育を行っています。配属先に15歳の妊婦さんが受診することは珍しくありません。妊娠できる年齢の子に正しい知識を普及するため、また、10年後、パラグアイを背負う世代として活躍するために、10〜18歳の生徒を対象に講習会を行っています。

 講習会のテーマは楽しく、分かりやすく、参加型としています。元気いっぱいの子どもたちで集中力が続かなく、忍耐力も欠けます。日本の子どもと比較するとそんな印象を受けるし、実際に現地の先生方も頭を悩ませています。

 それならば、走りたい年齢なら走らせてしまえと思い、走りを取り入れたアクティビティをするなど、とにかく体を動かすような講習会にしました。立つ、座る、移動するなどを取り入れて、場面をコロコロと変えて、興味を次から次へと移すような講習会。このような内容や全体の計画・教材を作成するのが私の仕事です。

 計画した内容を同僚と共有し、その教材を使用し、実施するのは同僚の仕事にしています。本来は同僚が計画から全てを行うのが理想ですが、まだそこまでには至っていません。全ての人は幸せになる権利があり、そのためには体が資本、健康だったら何でもできるという信念のもと、活動してきました。私の活動の対象は同僚への指導ではなく、子どもたちや患者さん。その思いが一緒に活動する同僚にも伝わっているのか、子どもたちの反応がそうさせているのか、思わぬ副産物として少しずつ同僚の変化を実感しているところです。

【土川恭子さん】
写真:土川恭子さんさん
土川恭子(つちかわ・きょうこ) 看護師としての勤務を経て、2015年10月より青年海外協力隊としてパラグアイへ派遣。看護師隊員として地域住民に対して健康教育、啓発活動をし、健康維持・向上、疾病予防を行う。高山市丹生川町出身。29歳。

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