ふるさとへの便り

西アフリカ・ベナン

村の生活向上へ奮闘
写真:村内の各家庭でせっけんの作り方を教えている様子=ベナン

村内の各家庭でせっけんの作り方を教えている様子=ベナン

 「Noushile ma? Ou da Alafia?(現地のアニ語で、こんにちは元気ですか?)」−。2015年度4次隊で、西アフリカ・ベナンの北部にあるコドワリ村という幅数百メートルほどしかない小さな村に配属されている木拓希です。職種はコミュニティ開発で、簡単に言えば、村の発展のためにありとあらゆる活動を行っています。

 インフラ設備が整ってはいない村ですが、私はここで日々、村の人たちと全く同じ生活をしています。例えば、飲料水や生活用水は井戸からくみますし、自宅の壁と床はセメントづくりで装飾用のタイルや壁紙などは一切ありません。さらに村人の大半はイスラム教徒なので、お祈りの時間には彼らと一緒に礼拝をしています。こうした生活を国内の他地域に暮らす協力隊員に話すと大体驚かれるのですが、私自身は配属当初と比べるとはるかに向上した生活の質に満足しています。

 この村に来た当初は、家に天井がなく毎晩大量の虫(サソリやムカデ、ヒヨケムシなど)に悩まされていましたし、ちり紙一つ買うにも遠くの町に行ったりしなければなりませんでした。今では、ゆっくりではあるものの着実に発展を続ける村の様子を見るのが楽しくもあります。

 さて、活動についてですが、本当にさまざまなことに手を着けています。というのも、初代隊員として配属されたため、何もかもが手探りの状態からのスタートだったからです。例えば、過去には、村の各家庭でせっけんの作り方を教えたり、蜜蝋(みつろう)から軟こうを作り配布したり、現在は食用ウサギの養殖に着手しているところです。

 挑戦し続けること、これが私の活動のモットーです。日本に生きる日本人、ベナンに生きるベナン人にとって、自身の生活よりも社会改善を優先させるのは難しいことかと思います。ですが、ベナンに生きる日本人の私は、日々の暮らしを村人に助けてもらい、その生活を日本の皆さんのご支援によって支えてもらっています。だからこそ、するべきことは挑戦することだと考えるのです。たとえそれで何十も失敗を重ねたとしても、その中でたった一つでも成功するものがあれば、それはきっと村の発展につながっていくと信じています。

【木拓希さん】
写真:木拓希さんさん
 木拓希(たかぎ・ひろき) 大学卒業後、金融機関勤務を経て、2016年3月から青年海外協力隊としてベナンへ派遣。同国北部のコドワリ村で村落開発活動に携わる。多治見市出身。26歳。

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