ふるさとへの便り

ウガンダ

生徒との交流深める
写真:シピ滝まで走る体育の授業=ウガンダ

シピ滝まで走る体育の授業=ウガンダ

 青年海外協力隊として派遣されることになって出会った国「ウガンダ」。私は今、ここで多くの仲間に支えられて教員として働いています。言語ができない、水が運べない、火がおこせない。赴任早々、生活もままならない自分の無力さを知りました。「アフリカの地で何か役に立てる」と思って来た私の考えの甘さに気づかされました。そんな調子で始まった私の活動は、1年の年月を経て少しずつ軌道に乗ってきたところです。

 配属先はウガンダ東部に位置するカプチョルワ県シピにあるカトリック系の女子校です。学校では日本で中学3年生に相当する学年の数学を担当し、授業準備、実施、テスト作成、評価を行っています。クラス担任を持たせてもらい、日本で教員として勤務していたときと同じような仕事を任せてもらっています。生徒は真剣に授業に取り組み、私が理解できなくても積極的に質問してくれます。その真摯(しんし)な姿勢に向き合うために言語力を付けようと努力を続けている毎日です。

 住居は学校に隣接する教会の中にあり、牧師さんと一緒に生活しています。ウガンダの主食には「ポショ」というメイズ粉(トウモロコシの粉)に水を加えペースト状にし、蒸したものがあります。ウガンダでは、ポショと豆が代表的な食事です。そのほかにマトケと呼ばれる食用バナナの一種、ジャガイモ、米などを薪(まき)を使って調理します。食事は、教会に携わる人たちが準備してくれます。

 住居の近くには「シピ滝」という観光名所があります。学校の体育の授業では生徒と一緒に滝まで走っています。困難にあって息苦しくなったとき、心をリセットするために滝を見に行きます。何度も訪れるうちに地域の人が声を掛けてくれるようになり、交流が深まっていきました。

 一人で異国の地に踏み込んでみて、生きるということの厳しさを体験し、現地の人と協働することを学び、日本にいたときには気づけなかった当たり前のことに感謝できるようになりました。学校、教会、滝を通じて出会った人との時間は私の財産です。残りの任期でできることを精いっぱいやりたいです。私を通じてウガンダの人が日本に好意を持ってもらえたら、この経験は大成功です。

【大洞麻有子さん】
写真:大洞麻有子さんさん
 大洞麻有子(おおぼら・まゆこ) 岐阜県公立高校教員の現職参加制度を利用し、2016年10月から青年海外協力隊としてウガンダへ派遣。セカンダリースクールで数学、コンピュータ、課外活動を担当。各務原市出身。

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