ふるさとへの便り

ドミニカ共和国

女性に手工芸を指導
写真:アクセサリーのパッケージを考える女性たち=ドミニカ共和国

アクセサリーのパッケージを考える女性たち=ドミニカ共和国

 はじめまして。ドミニカ共和国で活動している川地です。ドミニカ共和国はカリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の東部にあり、日本の九州と高知県を足したくらいの大きさの小さな国です。

 この国にはピコドゥアルテ山というカリブ海諸国の最高峰、また、エンリキージョ湖というカリブ海で最大の湖があります。そのほかにも美しい海や豊かな緑もあり、かつてコロンブスがこの地に上陸した時、世界で最も美しい風景だと称えたそうです。

 特産品はラム酒、葉巻、カカオ、琥珀(こはく)、そしてラリマールです。ラリマールは海を閉じ込めたような青く美しい石で、この国のバオルコ鉱山でしか採れません。

 スペイン語が公用語のこの国では、歩いていると「¡Hola!(やあ!)」とよく声を掛けられます。陽気なラテン気質の人たちなので、踊ったり歌ったりすることが大好きで、夜になると街のあちこちでビールとラム酒を片手に踊る姿を見ることができます。

 私はサンティアゴという第二の都市にあるカリタスサンティアゴというNGOに所属し、近郊の田舎のシングルマザーや貧しい女性たちのために活動しています。首都やサンティアゴの中心部では日本と変わらない水準で生活ができますが、都市部周辺には貧しい人たちが多く住み、またキリスト教の国で堕胎が禁止されているため、子どもの世話や妊娠が原因で学校にも行けず働くこともできない若い女性がたくさんいます。

 私の生徒の女性はこのような人たちで、3カ月程度で場所を変え、週に一度15人前後の女性たちに簡単なアクセサリーの作り方を教えています。苦労は多いですが、やる気のある女性が多く、自主的に家で作ったアクセサリーを持ってきてくれたり、「今日も楽しかった」という言葉を聞いたりすると、やってよかったなと感じます。

 残りの任期、一人でも多くの人にものづくりや、自分で作ったアクセサリーを売ってお金を稼ぐことの楽しさを知ってもらえるように活動したいと思います。

【川地亜依さん】
写真:川地亜依さんさん
 川地亜依(かわち・あい) 企画デザイナーとして雑貨メーカーで勤務した後、2016年6月からドミニカ共和国へ派遣。貧しい田舎の女性たちに手工芸の技術を指導。養老郡養老町出身。

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