ふるさとへの便り

マラウイ

健康管理、維持へ活動
写真:任地カロンガの小学校での健康教育の様子。経口補水液の作り方を教えている=マラウイ

任地カロンガの小学校での健康教育の様子。経口補水液の作り方を教えている=マラウイ

 世界最貧国。この言葉で皆さんはどのような国、様子を思い浮かべますか?

 アフリカ、紛争、飢餓などでしょうか。私はその世界最貧国の一つ、マラウイという国で青年海外協力隊として活動しています。

 マラウイはアフリカ大陸の南東に位置する内陸国ですが、大きな観光地もなく日本のガイドブックにも載っていないような国なので、知らない人が多いのではないかと思います。最貧国というだけあり、電気、水道も普及率がかなり低く、また、現金収入を得ることが難しく、肉や魚を食べられるのは年に数回程度という人が多くいます。マラウイの人々は日本とはかけ離れた生活を送っています。

 しかし、マラウイは最貧国ではあるものの、「Warm heart of Africa(アフリカの温かい心)」というニックネームを持ち、その名の通り国民はフレンドリーで親切、そして争いも少なく、常に皆が笑顔のとても平和な国です。

 私はこの国で生活をして、最貧国という言葉のイメージが変わりました。そんなマラウイの最北端、タンザニアとの国境近くのカロンガという町で県病院に所属し、看護師として活動しています。主な活動内容は近隣の小学校を巡回し、児童を対象に疾病や予防法の知識の普及、手洗い指導などの健康教育です。同僚と一緒に巡回する際は、児童に対する健康診断や健康教育をしたり、小学校の環境(電気の有無や、トイレや井戸の数、衛生状態)を確認して、問題があれば教員に指導しています。

 マラウイではマラリアやコレラ、HIV・エイズなど、日本ではあまり馴染みのない病気に罹患(りかん)、死亡する人が多くいます。しかし、さまざまな理由で医療機関に受診できない人も多く、受診できたとしても薬剤や医療機器、人材が慢性的に不足していたりと、十分な医療を受けることが難しいのが現状です。そこで、住民が各自で健康管理、維持ができるような授業、活動に力を入れています。いろいろと問題もありますが、残りの任期も楽しんで活動していきたいと思います!

【河嵜菜月さん】
写真:河嵜菜月さんさん
 河嵜菜月(かわさき・なつき) 看護師として病院勤務を経て、2016年7月より青年海外協力隊としてマラウイに派遣。県病院に配属となり、管轄の小学校で健康教育を実施。岐阜市出身。30歳。

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