ふるさとへの便り

アメリカ

日米交流促進へ広報
写真:かつて高山市で外国語指導助手として活動したエイミー・ボウィンスキーさん

かつて高山市で外国語指導助手として活動したエイミー・ボウィンスキーさん

 米国コロラド州の州都で高山市の姉妹都市のデンバー市にある、在デンバー日本総領事館に着任してから1年半が経過しました。ロッキーマウンテン地域の中心的な都市であるデンバー市が、日々発展していく様子を間近で見る一方、日頃は日米相互理解のさらなる深化を図るべく、広報文化活動を行っています。

 デンバー市と高山市は姉妹都市提携から既に57年を迎え、両市の交流は市民レベルでも深くつながっています。先日、かつて高山市で外国語指導助手(ALT)として活動したことがあるエイミー・ボウィンスキーさんにお会いする機会がありました。ボウィンスキーさんは、デンバー市の出身で、2011年から3年間、高山市立荘川中学校、荘川小学校で、ALTとして生徒たちに英語を指導しました。現在は、デンバー市の近郊のボルダー市にある訪日旅行取扱専門の旅行会社で旅行コンサルタントとして勤務しています。

 ボウィンスキーさんに高山市での経験について聞くと、「生徒たちへの英語の指導は大変よい経験になりました。高山市荘川町に昔から伝わる村芝居に参加させてもらうなど、多くの出会いがあり、貴重な文化体験をしました。高山市は第二の古里です」と、今も高山を大切に思ってくれていることを語ってくれ、大変うれしく思いました。

 現在の旅行コンサルタントの仕事について聞くと「外国人が安心して1人歩きできる観光地として親しまれている高山市をはじめ、岐阜県には多くの魅力的な観光資源がある。高山市での生活体験や実際に岐阜県内を見た経験から、訪日を検討する米国のお客さんに対し、自信を持って日本の魅力を紹介している」と教えてくれました。

 ボウィンスキーさんも参加した日本政府実施のJETプログラム(語学指導などを行う外国青年招致事業)は、1987年に始まり、昨年、岐阜県内では58人のALTが生徒たちの英語力の向上を目指し活動しました。

 また、これまで岐阜県には全世界から3000人を超えるプログラム参加者が訪れています。彼らはプログラムが終了して世界各地の出身地に帰国した後も、日本のよき理解者として、同窓会活動などを通じて日本文化の紹介活動を積極的に行っています。

 来日時の一つ一つの出会いの積み重ねが根強い岐阜県への愛着となり、岐阜県と世界各地をつなぐ懸け橋として、それぞれの分野で活躍してくれていることに気付かされました。私もこうした人々とのつながりや一つ一つの出会いを大切にし、日米相互の交流の深まりに寄与していきたいと思っています。

【村井篤さん】
写真:村井篤さんさん
 村井篤(むらい・あつし) 2016年6月赴任。在デンバー日本総領事館領事として勤務(高山市から出向)。広報文化班に所属し、主に広報、文化、JETプログラム、地方連携などを担当。高山市出身。43歳。

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