写真:文芸評論家・斎藤美奈子さん

「旅行者が見た美濃・飛騨の魅力」と題して講演する斎藤美奈子さん=大垣市万石、大垣フォーラムホテル

 岐阜新聞・岐阜放送西濃懇談会4月例会は23日、大垣市万石の大垣フォーラムホテルで開かれ、文芸評論家で旅行作家の斎藤美奈子さんが「旅行者が見た美濃・飛騨の魅力」と題して講演した。

 斎藤さんは岐阜県といえば、森の国、飛騨高山、関ケ原の合戦、焼き物の生産が盛んな県―と、教材や旅行情報誌で紹介のされ方が違うと指摘。「これは岐阜県のイメージがまとまっていないから。わたしは飛騨は山の国で観光のイメージがあるが、美濃は薄い。岐阜県のイメージをつくり直す必要があるのでは」と提案した。

 その上で、映画「男はつらいよ」の冒頭、ラストシーンで恵那峡や長良川、下呂温泉の景色が登場することを紹介し、「岐阜県には海はないが、川や水のイメージで描かれているのが面白い。川は大きな魅力」と語った。

 これからの旅については「趣味化、個別化が進む」と展望。県内の名城、名塔、産業遺産を挙げ、「全国には塔を巡るタワーファンがいる。安八郡神戸町の日吉神社の三重塔はファンが多い」「木曽川水系の水力発電所はマニア垂ぜんの的」と紹介し、「岐阜県をアピールしていく上で、県外から訪れる人の視点が大きなヒントになるのではないか」と結んだ。

◆次回の案内

 ▽岐阜・西濃合同例会=5月30日正午から岐阜グランドホテル。講師は徳川宗家19代目・政治経済評論家の徳川家広氏。テーマは「江戸から読み解く日本の明日」。

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