ジャポネス・ガランチード 岐阜からブラジル移民100周年

第3部

 ブラジルで話されているポルトガル語には「ジャポネス・ガランチード」という言い回しがある。意味は「日本人は信用できる」。高く評価されている日系人。岐阜県からブラジルに移住が始まって今年で100年になる。今まで2000人以上が海を渡り、今また、ブラジルを含む南米を舞台に夢を追い掛ける人たちが県内にいる。絆を南米で探した。

南米との懸け橋に
移住の夢、今もなお
企業、高い能力要求
ネットが家族結ぶ
日本との絆を胸に


第2部「マルセロ」

 今年、岐阜県からブラジルに移住が始まって100年を迎えた。遠いブラジルで人生を切り開いた日本人。その子孫たちが日本の労働力不足解消も狙った1990年の入管難民法改正をきっかけに、日本に帰ってきた。今、県内には約1万人の日系ブラジル人が暮らしている。
 その一人に渡辺マルセロという男性がいる。34歳。ブラジル・リオデジャネイロ出身、岐阜市在住。国籍、日本。彼の歩いてきた道は岐阜の日系ブラジル人の歴史と重なり合う。
 地球を半周してやってきた一人の青年を通して、日系ブラジル人と岐阜のストーリーを紹介していきたい。

NPO設立、ルーツ知ってもらう取り組み
美濃加茂で病院通訳務めた母
英語教師になった中学からの友人
「自分自身の言葉を話したい」一念発起
高校は進学コース、「鬼」にしごかれる
「自分は何者か」混乱した思春期
外国籍の生徒に情熱で向き合う恩師
来日直後、見知らぬ人の善意に触れ
日系3世、美濃加茂で育ち行政書士に

第1部「歴史」

 100年前、岐阜県からブラジルへの移住が始まった。ことし8月にはブラジル・サンパウロで記念式典が開かれる。「ジャポネス・ガランチード」(ポルトガル語で「日本人は信頼できる」)と言われるほどの地位を築いた移民たち。一方、21世紀の岐阜県では約1万人のブラジル人が暮らしている。地球の反対側にありながら、両者のつながりは長くて濃い。歴史を知れば今が分かり、展望が見えてくる。これからの岐阜とブラジルを探る旅を始めよう。

高齢化、人口減…課題多い日本
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多治見から「自分の陶磁器工場」求め
過酷な労働や差別…相次ぐ苦難
1913年、岐阜から「南国の楽園」へ