リオデジャネイロオリンピック
恩師の教え、胸に 五輪女子バスケ 王「全員で戦う」
2016年 8月11日
写真:恩師の教え、胸に 五輪女子バスケ 王「全員で戦う」

トルコ戦に向けたウオームアップ中、仲間とハイタッチする王新朝喜選手(右前)=9日、ユースアリーナ

 【リオデジャネイロ=本社・富樫一平】9日の予選リーグのトルコ戦は敗れたが、リオデジャネイロ五輪で旋風を起こしているバスケットボール女子の日本代表。岐阜女高出身のセンター王(おう)新朝喜(あさこ)選手(28)=三菱電機=はここまでブラジル戦終了間際の39秒間だけの出場だが、「人生を変えてくれた先生との約束を果たす」と、同高の恩師安江満夫監督(62)への感謝を胸に戦っている。

 世界ランキング16位の日本は、同10位のトルコ戦は62―76で惜敗したものの、同10位ベラルーシ、同7位ブラジルと格上を連破。トルコ戦は、勝てばアトランタ五輪以来20年ぶりのベスト8進出が決まった試合だった。

 トルコ戦で王選手の出番はなかったが、ベンチから声援を送り、タイムアウト時は仲間を励ました。「コート上の選手だけでなく、ベンチも含めた全員で戦う。これは安江先生が教えてくれたこと」。恩師の教えが身に染みている。

 中国・天津のごく普通の中学校で、長身の選手がいると聞きつけて日本から来た安江監督と出会った。「将来五輪に出場できる選手に育てる」という口説き文句で、来日を決断。「技術が無かった私に3年間、基礎を教えてくれた。卒業後も自宅で奥さんの手料理をごちそうしてもらうなど、家族のように接してもらっている」と感謝を口にする。

 代表入りの夢を叶えた6月、「五輪でもチームのために戦う」と、電話口の恩師に誓った。

 コートに立ち「やっぱり五輪は特別。鳥肌が立った」というものの、出番はまだ少なく「正直、悔しい」と語る。それでも「厳しい日程なので、主力を休ませるためにこの先出番があると信じている」として、出番が告げられるその時のために準備を怠らない。夢舞台でも、恩師の教えを着実に実践している。

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