リオデジャネイロオリンピック
王、恩返しの全力プレー 女子バスケ8位
2016年 8月18日
写真:王、恩返しの全力プレー 女子バスケ8位

米国戦終盤、ゴール下でボールを保持する王新朝喜選手=16日、リオデジャネイロ

 【リオデジャネイロ=本社・富樫一平】五輪5連覇中の王者の胸を借り、力を出し尽くした6分34秒だった。バスケットボール女子準々決勝で、米国に64−110で敗れた日本代表の王(おう)新朝喜(あさこ)選手(28)=三菱電機、岐阜女高出=は、第4クオーター途中から出場、コートを駆け回った。最終成績は8位。「今大会、試合になかなか出られなかった悔しさはある。でも同時に多くの人に応援してもらっていることが改めて分かり、胸が熱くなった」と晴れやかな表情を浮かべた。

 前半こそ僅差だったが、次第に得点差が広がっていった。王選手に出番が巡ってきたのは終盤だった。「今までの試合同様に、準備はしっかりしていたので、相手を気にせず、思い切り臨めた」。

 だが放った4本のシュートは、相手の巧みなブロックに阻まれた。「背の高さはもちろん、体の入れ方など技術もしっかりしていた」と相手を認め、無得点に終わったことに悔しさをにじませた。大会通じて出場こそ2試合で計7分あまりだったが、世界ランキング上位の国々を三つ連破したチームをサポートした。

 高校の恩師である安江満夫監督(62)からは、全国高校総体の合間を縫って、励ましのメールが届いた。王選手が生まれ故郷の中国・天津から来日した当初、毎日ボールに触るよう指導されたことが今につながっている。「手にボールの感覚を刻むとともに、今思うと、常に努力を怠らないように指導してくれた。先生はあの時も今も、いつも厳しくも優しい目で、見守ってくれている」としみじみと語る。

 リオではコート外でもかけがえのない経験をした。開会式の入場行進の模様が放映されると、高校時代の友達などから次々とメールが寄せられた。

 心から慕う恩師とともに、高校3年間を過ごした岐阜の友人、先生…。「岐阜でお世話になった全ての皆さんへの恩返しのつもりで、今日はプレーした。最後に私のバスケを世界の舞台で示せた」。すがすがしい表情で、思い出の詰まったスタジアムを後にした。

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