写真:相撲ジャーナリスト・荒井太郎氏

角界の舞台裏を紹介した荒井太郎氏=岐阜市長良、岐阜グランドホテル

◆テーマ「当世、力士・相撲部屋事情」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会の7月合同例会は11日、岐阜市長良の岐阜グランドホテルで開かれた。相撲ジャーナリストの荒井太郎氏が「当世、力士・相撲部屋事情」と題して講演。大相撲の舞台裏を紹介するとともに、開催中の名古屋場所について「場所前の稽古で調子の良かった大関高安関が、13勝で優勝すると予想している」と述べた。

 名古屋場所の鍵の一つは、通算勝利数で史上1位の大記録が射程に入る横綱白鵬関だと説明。「記録を達成してもなお賜杯に対する高いモチベーションを保てるかどうかで、(優勝戦線が)大きく左右されるだろう」と語った。

 30日に岐阜市で開かれる「大相撲夏巡業 岐阜信長場所」(岐阜新聞・ぎふチャン主催)については、「(けがが懸念される)横綱稀勢の里関は、名古屋場所を皆勤して岐阜市での夏巡業にも出場してもらいたい」と希望した。

 力士の細かな給与体系や褒賞金、取組ごとの懸賞金のほか、一日の過ごし方も紹介。「ここ10年ほどは独自でスポーツジムに通ったり、酒を飲まなかったりする力士も多く、アスリート化しているように感じる」と述べた。

 角界の厳しい上下関係について、古くから伝わる「(番付が)一枚違えば家来同然、(階級が)一段違えば虫けら同然」との言葉を挙げて解説。「東幕下筆頭と西十両14枚目は半枚しか違わないが、処遇は大きく異なる。その背景を知る大相撲通は、(力士が必死になる)幕下上位の取組を一番、楽しみにしている」と語った。