写真:聖護院八ッ橋総本店専務・鈴鹿可奈子さん

「100年続く商品」について語る鈴鹿可奈子さん=岐阜市長良福光、岐阜都ホテル

◆テーマ 「生き続ける企業を目指して」

 岐阜新聞・岐阜放送懇談会2月岐阜例会は7日、岐阜市長良福光の岐阜都ホテルで開かれた。1689(元禄2)年に創業した聖護院八ッ橋総本店(京都市)の鈴鹿可奈子専務(35)が「生き続ける企業を目指して」と題して講演、嗜好(しこう)の変化などを的確に把握し、「本当においしいと思ってもらえる八ツ橋を作り続ける『伝統』を継承していく」と述べた。

 企業理念として「100年続く商品」を挙げ、「『そこそこ』おいしいものでは将来的に顧客離れを招いてしまう」と言及。また、賞与は社員一人一人に手渡ししていることなどに触れ、「顔と顔を合わせることが増えれば意見交換が活発になり、作業効率向上にも役立つ」とした。

 新たな顧客層開拓のため、2011年3月に新ブランド「nikiniki(ニキニキ)」を立ち上げ。学生時代、地元京都の友人の「土産物のイメージが強くてあまり食べる機会がない」という一言に衝撃を受けたエピソードを明かし、「地元の人にこそ食べてほしいとの思いで新商品を開発してきた」と振り返った。

 20〜30代女性が照準のニキニキは当初、店舗や紙袋の色についてピンクを計画していたが、父の且久社長の「ターゲット層以外の声も無視しないように」との助言で緑にした経緯を紹介。「男性でも抵抗感なく購入でき、新たな客層獲得につながった」と話した。

 和菓子を食べない若年層が増えていることからクリスマス用紙皿に載せた八ツ橋をフェイスブックで紹介したところ、「『同じように食べたい』と若者が来店するなど反応は良かった」と、独自の販売戦略に手応えを示した。