岐阜大学精神科医 塩入俊樹

 「統合失調症」では、高血圧や糖尿病と同じように薬を飲んだり、リハビリテーションに参加しながら治療を続けていくことで、症状をコントロールして社会復帰を目指すことができます。そして“リカバリー(回復)”のためには、患者さんの家族など周囲の協力が大きな助けになります。今回は、家族の皆さんが、患者さんをどのようにサポートしたらいいのか、お話しします。

 病気が発症した当初は、本人だけでなく、家族も動揺したり、混乱することもあります。まず「病気になったのは、患者本人はもちろん、家族のせいではない」ことを理解しましょう。「統合失調症」は、脳内の情報を伝える神経伝達物質(ドーパミンやセロトニン)のバランスが崩れて起こります(2016年11月28日付本欄参照)。(続きを読む...)