循環器内科医 上野勝己

 急速に高齢化が進む日本で、今後急増の可能性が指摘されている病気に、心不全があります。80代で増加するため、慢性心不全患者は現在の100万人から、2025年には120万人、35年には130万人に達すると予測されています。血圧の上昇やインフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染症をきっかけに悪化するため、冬場に集中し、救急搬送が必要な場合が多いのです。再発を繰り返すのも特徴で、将来心不全患者であふれかえり、救急体制を直撃する可能性も指摘されており“心不全パンデミック”と恐れられています。(続きを読む...)