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こんにちは、吉村です。「脳卒中予防のすすめ」の第3回は脳出血について紹介したいと思います。脳出血も急に半身まひを起こす怖い病気で、日本人に多いことが知られています。どうしたら予防できるのでしょうか。
これまでに、くも膜下出血や脳梗塞(こうそく)は病院で検査をすれば、その「種」を見つけて予防ができることを紹介してきました。では脳出血も病院に行けば、MRI(磁気共鳴画像装置)などで「種」が分かるのでしょうか? 答えは「no」です。「え? どうして分からないの」と、よく質問を受けます。まず、その理由についてお話しします。
脳出血の原因として最も多いのは、高血圧なのです。つまり、血圧が高いために脳の細い血管が切れるわけです。そしてこの「切れる血管」は、MRIや血管造影検査でも写し出すことができないほど細い血管なのです。ですから、検査をしてもその「種」を見つけることはできないのです。
もちろん脳出血の原因として、もやもや病や脳動静脈奇形などの比較的まれな病気もありますし、ほかの二つの「脳卒中の種」が分かるわけですから、一度はMRIを受けておくことをお勧めします。でも検査をしても、三つの脳卒中のうちの一つが予想できないなんて、ちょっと不安ですね。
では、この脳出血という病気、どのように予防すればよいのでしょうか。答えは「血圧を下げること」です。「当たり前じゃないか!」とおしかりを受けそうですが、いくつか注意点があるんですよ。
たとえば、血圧を測る時間。皆さん、どうされていますか。え? 健康診断や病院に行った時だけ測ってもらっている? それじゃ、ダメなんです。
血圧は毎朝、測りましょう。お勧めは「朝起きて1時間以内、排尿後、朝食前」に測ることです。なぜ朝の血圧を測るかというと、早朝が最も血圧が高く、しかもその血圧が脳卒中と関連が高いからなのです。この「朝の血圧」を表につけて管理すれば、「最高の脳出血予防」ができていると言っても過言ではありません。
それでは皆さん、朝起き抜けに血圧を測って表につけてみましょう。一台の血圧計とちょっとした努力が、あなたとご家族を守ってくれるかもしれませんよ。
(岐阜大学医学部付属病院臨床教授・岐阜大学脳神経外科医 吉村紳一氏) |