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| 「連携パスは時代に合った患者さん本位のシステム」と語る冨田栄一院長=岐阜市鹿島町、岐阜市民病院 |
診療所として開設された1931(昭和6)年から、時代の変化に対応しながら常に岐阜市の総合医療の先頭を走ってきた岐阜市民病院。近年は同市医師会と共同で、市民病院と地域の開業医が連携する“病病連携”の統一制度をスタートさせ、全国的にも注目を集めている。
市民病院と、市医師会など6医師会が連携し2007年から実施している制度「岐阜地域医師会連携パス」。長期の治療が必要な患者などが市民病院で主要処置を行い、定期検査など簡易な処置は開業医など地域の病院で行うもので、連携できる開業医は約660病院に上る。
病病連携は、医療関係者特有の利害の対立などが障害となり進まない場合があるが、市民病院のケースは市医師会の能動的な協力もあり、実現にこぎ着けた。連携を進めてきた10代目院長の冨田栄一院長(61)は「患者さん、基幹病院、開業医がすべて喜ぶ連携。時代にも合っている」と強調。岐阜の先進事例から学ぼうと、冨田院長には全国から講演依頼などが舞い込むという。
また、外部との連携事業だけでなく、内部改革も全国的な注目を集めている。市民病院はことし3月、医療関係のNPO法人が実施している評価制度「働きやすい病院」の認定を、全国の公立病院で初めて受けた。
「病院の評価を患者さん側の視点で行うのは当たり前。医師や職員の目からも改善しないといけない」と冨田院長。育休取得率100%や柔軟な勤務シフトなどを実現させたほか、院内連絡会議の開催による情報の共有化は高い評価を受けた。
病院理念に「心にひびく医療の実践」を掲げる岐阜市民病院。冨田院長は「地域に根ざしながら、時代に即した医療機関を目指したい」と話している。
【岐阜市民病院】 岐阜市の中核病院。1931(昭和6)年に岐阜診療所(同市玉宮町)として開設、41年に現在の同市鹿島町に新築移転した。2005年に地域がん診療拠点病院認定、07年に地域医療支援病院の承認を受けた。臓器・疾患別センターの拡大充実、血液腫瘍(しゅよう)センターの新設、救急医療の充実などを軸とした改築工事を12年完成予定で進めている。許可病床は609床、診療科は20科。電話058(251)1101。
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