子どもの広場
児童に「ノーベル賞」/各務原市・陵南小
友人らが推薦、学習成果たたえる
2009年02月23日
独創的な学習や研究などで成果を挙げた児童を表彰する第1回陵南ノーベル賞の授与式が、各務原市鵜沼大伊木町の陵南小学校で行われ、5人の児童が受賞した。受賞児童は全校児童らを前に受賞スピーチを披露するなど、本物のノーベル賞を思わせる演出に感激の面持ちだった。
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第1回陵南ノーベル賞を受賞し笑顔いっぱいの松本彩奈さん、坂野未佳さん、乾由梨亜さん、田口陸さん、山本航大さん(右から)=各務原市鵜沼大伊木町、陵南小学校
知的な取り組みに興味、関心を持たせ、学校全体の知的水準向上を目的に、和田全弘校長のアイデアで、これまで同校で行ってきた「ボランティア表彰」を発展させる形で今年度初めて開催した。
陵南ノーベル賞は、地域の美化などに奉仕活動で貢献した児童を対象にする「ボランティア部門」や授業での積極的な発言、学習内容の発展・研究など対象の「社会科部門」「理科部門」「国語科部門」、すばらしい作品制作に対しての「芸術部門」などを予定。児童のがんばりに合わせて部門は設定していく計画。年間2回の陵南ノーベル賞を開催するという。
第1回陵南ノーベル賞は、クラスや友人から推薦された5人の児童の研究などをノミネート。和田校長や教頭、教務主任、生徒指導教諭でつくる選考委員会が学習内容などを審査。5人全員の第1回陵南ノーベル賞受賞が決まった。
手作りのマント、角帽姿で厳粛に行われた陵南ノーベル賞の授与式=同
「いろいろな動物の脈拍数の研究」と題してウサギやカメ、犬などの心音を家族の協力で調べた6年の松本彩奈さんが生物学賞、「ニンジンの価格変動の研究」として、自分の家で栽培するニンジンの価格変化を新聞の市況欄やインターネットで調査した6年の坂野未佳さんは経済学賞、「イネの栽培の研究と体験」として稲作について体験などまとめた5年の乾由梨亜さんは生物学賞、ドイツの数学者メビウスによるメビウスの輪の法則を調べた「メビウスの輪の研究」の5年の田口陸さんは数学賞、授業などで積極的に国語の辞書を活用した1年の山本航大さんは「国語辞典での言葉の追求」で国語科賞を受賞した。
授与式は全校児童、教職員、受賞児童の保護者らが見守る中、5人の受賞者が教職員が手作りした角帽とマントを着け、会場に敷かれた赤いじゅうたんを通って入場。和田校長が「新しい発見や勉強の仕方が皆の力を引き上げ、新しい興味を引き出してくれた」と話し、受賞者を発表。一人一人に手作りの賞状とメダルを手渡した。
受賞スピーチで生物学賞の松本さんは「人間と動物の脈の速さの違いに驚いた。動物は脈が速いので寿命が短いのではないか」、経済学賞の坂野さんは研究の経緯を話した後、「夏休みに研究して良かった。勉強するのが楽しくなった」などと、研究の成果や受賞の喜びをスピーチした。授賞式を見守った児童らは「あんなふうになってすごい」「自分もノーベル賞を取りたい。どんなことをすればいいの」など目を輝かせていた。
同校では3月に第2回の陵南ノーベル賞受賞式を開くことにしている。
(加藤邦男)