子どもの広場
4泊5日の長期宿泊学習/関市・瀬尻小5年生
間伐、生態調査など充実の5日間
仲間と協力、自律性はぐくむ
2010年 3月15日
関市小瀬の瀬尻小学校の5年生児童86人が、同市塔ノ洞の市立少年自然の家で、小学校の宿泊研修としては珍しい4泊5日という長期宿泊体験学習を行った。児童は間伐、下草刈りなどの森林づくりや淡水魚類の生態調査などに取り組み、仲間との集団生活で多くを学んだ。
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宿泊研修の楽しみは食事。みんなで力を合わせて作ったカレーライスはおいしい=関市塔ノ洞、市立少年自然の家
宿泊体験学習は、社会科の「わたしたちの生活と環境」「私たちの生活と森林」、国語科の「人と『もの』との付き合い方」、「発信する活動」を中心に理科の「生命のつながり」「流れる水の働き」や総合的な学習の時間の「環境教育の核となる体験活動」と位置付けして、本年度初めて実施した。
森林環境体験では、森づくり林業体験として「森のなりわい研究所」の伊藤栄一さんや森林組合関係者らを講師に間伐、木登り、下草刈りを体験。講師が木を切る間伐作業の必要性を話した後、木登り実演やノコギリ、チェーンソーを使った間伐作業を実演。班ごとに下草刈りや道具を使った木登り、間伐作業を体験した。
大きな音を立てて倒れるヒノキに清水ゆかりさんは「木の叫び声が聞こえてくるようでいやな気持ちになった。倒れるバキバキという音を聞きたくはなかった。でも、木は切ったほうが森が明るくなると知ってびっくりした。木は切ってもいいけど、切りすぎないことが大事だと思った」と素直な感想。古田将也さんは「間伐をしたら森が驚くほど明るくなった。今にも草が生えてきそうだった。木を切ることは時には良いことだと分かった。林業体験は楽しく、山のごみ拾いや植林活動に積極的に参加したい」という。
クラフト作りを楽しむ児童ら=関市塔ノ洞、市立少年自然の家
淡水魚類調査体験は「川づくり淡水魚調査」として3班に分かれて実施。在来種のウシモツゴを保護するため天王池でザリガニを釣り、農業用ため池の中池では生息する魚類と水質の調査、自然の流れを生かした「自然水路」では生息する魚類の個体数を調べた。児童らは地元住民らの指導でザリガニや魚を捕まえて環境の違いによる魚類の生息状況などを調べた。
児童は3カ所の調査結果を持ち寄り、生息する魚の種類や個体数の違いなどを話し合いながら交流。中池を調査した山田美実奈さんは「中池はきれいだと思っていたが、においも臭かった。昔のようにきれいな池に戻すのが私たちの役目。年に1回ぐらいは掃除をするといい」という。
大和田亜未さんは「魚をすみやすくするために池には草などを増やしたほうがいい。魚は水をきれいにしてもらいたいと願っていると思う。水を大切にしたい」、小見山昇也さんは「体験を通して初めて分かったことがたくさんある。中池はもっときれいにしたい。森や川は環境に関係があるので、今まで以上にきれいにしようと思う」と体験から学んでいた。
宿泊体験学習では、間伐したヒノキを使ったクラフト作りや草木染などに取り組んだほか、3日間の活動をまとめた掲示板を製作する「発信する活動」、キャンドルサービスなどを行った。
4泊5日の長期宿泊体験学習を終えて、児童の物事への取りかかりが早くなり、お互いを認め合うなど、協調性、自律性が育ったと同校では話している。
(加藤邦男)