やりがい聞いてみました

介護福祉士取得後、通信制大学に入学 松木梨花子さん(心音ケアセンター瑞浪・瑞浪市)

利用者に食事用のエプロンをかける松本梨花子さん。管理者として働きながら、通信制大学に通って社会福祉士を目指すという、充実した日々を送っている=瑞浪市樽上町、心音ケアセンター瑞浪

-介護職員になったきっかけは。

 小学生のとき、授業で高齢者施設へ行き、とても楽しかったので、将来は介護職員になりたいと思うようになりました。そして瑞浪高校生活デザイン科福祉コースに進学しました。

 介護職員になるという夢は高校在学中も変わることはありませんでしたが、国家資格の介護福祉士が取れるコースではなかったので、卒業後すぐに就職するか、進学かで悩みました。奨学金を借りて進学するのはリスクに感じましたし、資格なしで就職することに対しても大きな不安を抱えていました。そんなとき、心音ケアセンターは資格取得へのサポートが手厚いことを知り、就職することに決めました。

-資格取得の状況は。

 法人内に心音アカデミーという介護職員初任者研修を受けられる学校があるため、入職後すぐに受けました。介護福祉士試験の受験に必須の実務者研修は、2年目に外部研修へ行きました。そして昨年3月、最短のタイミングで介護福祉士の試験に合格することができました。

 1年前からは、国家資格の社会福祉士の取得を目指して通信制大学に通い、レポート提出と月数回の対面授業を組み合わせて学んでいます。通信制大学には年齢、職業等さまざまな方が通っているので、刺激が多く充実しています。

-社会福祉士も目指そうと思った理由は。

 社会福祉士は、介護以外にも、障がい、子ども、非行、地域のことなど幅広い知識が求められます。上司に勧めてもらったのもきっかけの一つですが、福祉全般を知ることで、今後相談業務等も担うようになったときに生きるのではと思い、勉強を始めました。

 法人内で、働きながら社会福祉士取得を目指すのは私が初めてだそうです。簡単なことではありませんが、昨年度に高卒で入職した男性は介護福祉士と社会福祉士の勉強を同時に進めていますので、彼の方がハードだと思います。後輩が頑張る姿を見ていると、こちらも励みになります。

-仕事のやりがいは。

 利用者からの「ありがとう」の言葉は元気の源です。今年1月からは管理業務もすることになり、勤務表の作成、ケアマネジャーとの連携等、事務的な作業が増えました。それでも利用者と関わる時間が大切なのは言うまでもなく、これからも利用者の尊厳を大切にしながら一番合ったケアや声の掛け方を見つけていきたいですね。

-つらいことは。

 施設をご利用いただいた長さとは関係なく、看取りはつらいです。他の利用者のケアもありますので立ち止まってはいられませんが、キャリアを重ねた今でも心が取り残されたような気持ちはなくなりません。これは介護職にとって永遠の課題。これからも向き合っていきたいです。

-職場の自慢できる点は。

 先ほども触れましたが、資格取得のための支援体制が自慢です。介護福祉士取得にかかる費用は全額法人負担で、さらには実務者研修等は勤務日としてカウントしてもらえました。通信制大学の費用も一部を負担していただいており、おかげで安心して仕事と勉強が両立できています。

 施設の清潔感や職員の関係の良さ、市役所のすぐ近くという立地の良さも素晴らしいです。とにかく働きやすく、これからもここで頑張っていきたいです。