介護度が上がれば上がるほど、減ってしまうのが自分で選択する機会。瑞穂市の瑞穂くつろぎデイサービスでは、利用者に自分で選んでもらう経験に加え、外出等がしづらくなっているコロナ禍において非日常感を味わってもらおうと、コース料理を振る舞う「くつろぎレストラン」を7月20日に初開催しました。
メニューは前菜盛り合わせとスープ、そしてメインは肉か魚のどちらかを選べるようにし、一品ずつお皿に盛りつけて順番に提供。利用者には1時間30分ほどかけてゆっくり味わってもらいました。雰囲気づくりにも力を入れ、一部の食器やランチョンマット等を新たに調達、介護職員らの服装もくつろぎレストランの時間は全員が白いシャツに黒いズボン姿に変身するなどして盛り上げました。
普段は30分ほどで食事を済ませる方が多く、ゆっくり食べたい方であっても、周りの雰囲気に合わせて急いで食べたり残したりすることがありました。今回はゆったりと食事を楽しんでもらえるよう工夫を凝らしたことで、量がいつもよりも多かったにも関わらず、ほとんどの方が無事に完食。中には涙を流して喜んでいる方もいました。職員らは「今後も普段と異なる食事のスタイルを提供し、メニューを選択できる機会をつくっていきたい」と、取り組みのさらなる進化に意欲を燃やしています。