稲庭うどんや鶏肉の治部煮、長崎ちゃんぽん、タコライス…。聞いただけで旅に出ているような気持ちになれるこれらのメニューは全て、岐阜市のライフ・ネットグループが運営するサービス付き高齢者向け住宅等で振る舞われた料理です。

沖縄編

 同グループでは、コロナ禍において、利用者らの楽しみが減ってしまっていることを受け、2021年1月から月1回、「味の旅~日本各地の美味しいものを探す旅~」と銘打った特別メニューを提供しています。食事第1弾は中部地方編で、メニューは牛肉ときのこの朴葉味噌風、ごま豆腐、ひつまぶし、のっぺい汁。以前行った旅行の思い出を語る利用者もいるなど好評だったことから継続させ、次回の8月22日で20回目を数えます。次回のテーマは米国・ハワイ。ロコモコ丼、ガーリックシュリンプ、パンケーキなどの南国感あふれるメニューを予定してポスターで紹介、利用者らは“ハワイ旅行”を心待ちにしています。

 調理師と一緒にメニューを考えている管理栄養士でケアマネジャーの佐藤佳美さんは「私も旅行が大好き。旅をテーマに、利用者に喜んでいただける食事をこれからも考えていきたい」と話しています。

全国各地のおいしいものを昼食に提供する「味の旅」のポスターを見ながら利用者と談笑する管理栄養士の佐藤佳美さん=岐阜市大福町、ライフ・ネット大福町