ウェルキャブステーションの岐阜トヨタ各務原店

岐阜トヨタ各務原店のウェルキャブコンサルタントの田口和也さんは、介助専門士の資格を持ち、専門知識を踏まえて購入希望者らの接客に当たっている=各務原市鵜沼各務原町

 福祉車両と聞くと、「デイサービスが送迎の時に使う、車いすごと乗れる大きなワゴン車」を思い浮かべる方もいるでしょうが、それだけではありません。例えば、乗り降りする際、助手席が電動で回転して車外へ大きくスライドダウンするものや折りたたんだ状態の車いすの積み下ろしをサポートする電動式の装置が付いた5人乗りの乗用車も福祉車両に含まれます。専用装備が付いた福祉車両は、購入者やその家族の身体の状態等を問わず、購入時に非課税になります。例えば現役世代が、離れて暮らす高齢の両親を年に数回乗せるために福祉車両を購入することももちろん可能です。

 トヨタ自動車では福祉車両をウェルキャブと命名して開発に力を入れています。それを受け、岐阜トヨタでは各務原店を岐阜トヨタ唯一の「ウェルキャブステーション」とし、展示車・試乗車の常設に加え、専門の施設で研修を受けたウェルキャブコンサルタントが常駐して、購入や見学希望者の接客に当たっています。

 ウェルキャブコンサルタントの田口和也さんは、「介助専門士」の資格を保有。車いすを利用している方が実際に試乗するとき、専門知識を持って安全に配慮しながら乗り降りをサポートできるほか、身体の状態に応じて必要なオプションを見極めて提案することなどができます。田口さんは「装備にもよりますが、購入時に非課税になることから、同一車種の標準モデルとそれほど金額が変わらないこともあります。ほとんどの車種は、見た目が変わらない場合もあり、福祉車両を購入される一般の方は年々増えていると感じています。車内に付ける手すりやシートなどの乗り降りらくらくグッズも各種取りそろえていますので、ぜひお気軽に相談にいらしてください」と話しています。