候補者への質問を募った「あなた発!トクダネ取材班」のLINEメッセージ。多様な声が集まった

 衆院の14日解散が有力視され、4日の新首相就任後は各党が一挙に衆院選モードに突入するのが必至な状況だ。立候補予定者の舌戦が本格化する前に、有権者が関心を寄せる訴えの内容を探ろうと、無料通信アプリLINE(ライン)で読者とつながる岐阜新聞の「あなた発!トクダネ取材班」は、「衆院選に立候補する人たちに聞きたいことは?」をテーマに登録者からメッセージを募った。寄せられたのは、人口減少や少子高齢化といった地域課題を背景に、まちの将来を案じる切実な声だった。

 「地方の過疎化を抑えるためのプランはあるか」と寄せたのは、関市の自営業男性(59)。「今後ますます高齢化が進む。地域の足を守るために、例えば公共交通機関のてこ入れが必要では」。郡上市の無職男性(73)は「過疎化が進む中山間地域と都市部との雇用の場や所得などの格差拡大が懸念される。打開に向けた対策や手法は」と問う。

 「このままでは衰退する一方」と嘆くのは下呂市の男性会社員(54)。「空き家や耕作放棄地が増えているのが気掛かり。持続可能なまちにするための具体策はあるか」。加茂郡七宗町の公務員女性(46)は「若者は高卒後に町を出たまま戻らず、新築住宅も少ない。人口減や低出生率の中、将来ビジョンは。地域の実情を体感しているからこそ聞きたい」と真剣だ。

 候補者に直接尋ねるのを想定したテーマとあって、踏み込んだ内容の質問も多かった。岐阜市の無職女性(52)は「国会議員の人数をどう思うか。人口減少が進む今、議員定数も見直されなければおかしいのでは」。同市の団体職員男性(68)は「世襲議員ってどうなのか」を挙げ、「世襲が一概に悪いとは言わないが、それ以外の候補者の参入障壁が高くなり、可能性の芽を摘んでしまっていないか。例えば2代目までといった制限を設けるべきでは」と問題意識を示す。

 候補者の人柄や考え方に迫ろうとする質問も。同市の男性会社員(65)は「つらい経験をしたときの恩師のアドバイスなど、今も人生の道しるべになっている言葉は」。瑞穂市のアパレル関連の男性従業員(33)は「これを始めて、人生変わったなと思うことは」。各務原市の女性会社員(46)は「投票する側にいた頃は候補者の何を見て投票先を選んでいたか知りたい」。岐阜市の無職女性(67)は「選択を迫られる中、今後10年を見据えた時に最も優先したいと考えることは」と投げ掛けた。

 新型コロナウイルスに関しては、大垣市の女性会社員(45)が「コロナ禍で収入が減って、日々のご飯もままならない」と差し迫った実情を寄せた。「母子家庭への支援についてどう考えているか。働きやすい環境づくりなど、支援策の拡充をお願いしたい」。岐阜市の主婦(46)は「ワクチンの接種証明について、どう思うか」。今後、接種を検討しているというが「証明があると何かの割引が受けられるといった特典は、未接種の人への差別にも感じられる」とし、「ワクチン以外の対策についても考えが知りたい」と求めた。

 質問は先月下旬に匿名で募り、約90件が集まった。寄せられた質問を基に、本紙記者が候補者から聞き取るなどした回答を、公示後に掲載する。

◆衆院選に立候補する人に聞きたいこと 寄せられた主なメッセージ

○地方の過疎化を抑えるためのプランはあるか=関市・自営業男性(59)

○持続可能なまちにするための具体策はあるか=下呂市・男性会社員(54)

○国会議員の人数をどう思うか=岐阜市・無職女性(52)

○つらい経験をしたときの恩師のアドバイスなど、今も人生の道しるべになっている言葉は=岐阜市・男性会社員(65)

○これを始めて、人生変わったと思うことは=瑞穂市・男性従業員(33)

○投票する側にいた頃は候補者の何を見て投票先を選んでいたか=各務原市・女性 会社員(46)

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