羽島郡岐南町の新型コロナウイルスワクチン集団接種会場。31日は衆院選の開票所として使用される=6日午後2時30分、同町八剣、町中央公民館

 岸田文雄首相(64)が次期衆院選の日程を19日公示、31日投開票と表明し、岐阜県内の選挙管理委員会が対応に追われている。投開票日は当初有力視されていた日程より1、2週間早まり、選挙準備を急ピッチで進める。一方、新型コロナウイルスワクチンの集団接種で使用するはずだった会場が開票所と重なり、接種を延期せざるを得なくなった自治体も。関係者は「時間に余裕がない」とこぼす。

 接種後の待機スペースに椅子がずらりと並ぶ羽島郡岐南町の町中央公民館(同町八剣)の講堂。衆院選は当初、26日公示―11月7日投開票か、11月2日公示―14日投開票が有力とみられていたため、町は10月31日に講堂で約300人に2回目の接種を行う予定だった。だが会場が開票所として使われることになり、11月3日へと接種の延期を決めた。すでに9割以上の予約枠が埋まっており、町は今後、予約者にメールと町内放送で日程変更を伝える。

 町のワクチン接種担当者は「駐車場やスタッフが限られるため、開票と同じ日に接種はできない。予定通りに接種できず、申し訳ない」と陳謝した。

 県選挙管理委員会は立候補予定者向け説明会の日時をまだ調整中だ。吉川尚文書記長は「大きな混乱はないが、市町村では人員や会場の確保が課題になる」と話した。

 立候補を予定する現職陣営の幹部は「衆院選が事前の情報より前倒しになり、窮屈な日程だが、文句を言っている場合ではない。一日一日を大切にしなくては」と語った。