31日投開票の衆院選について、岐阜新聞社は26日、23~26日に実施した電話世論調査に取材を加味し、岐阜県内五つの小選挙区の終盤情勢を分析した。序盤は激しく競り合っていた岐阜4区では自民前職が一歩リードし、立民前職が追う。岐阜5区は自民前職が、猛追していた立民新人を引き離す。岐阜1、2、3区はいずれも自民前職が安定した戦いを見せている。ただ、投票先を決めていない有権者は3割以上おり、投開票日までに情勢は変わる可能性がある。

  【21ぎふ衆院選】 県内候補者の横顔

【1区】

 現職閣僚で自民前職の野田聖子氏が盤石の戦い。

 野田氏は全国の応援で「本人不在」の選挙戦となっているが、自民支持層の8割以上、公明支持層の7割ほどを固める。幅広い年代から支持を集める。

 立民新人の川本慧佑氏は、立民支持層の6割ほどをまとめた。無党派層の取り込みを図る。

 共産新人の山越徹氏は支持拡大を急ぐ。諸派新人の土田正光氏は苦しい戦い。

【2区】

 自民前職の棚橋泰文氏が独走状態を保つ。

 幅広い組織から支援を受ける棚橋氏は、自民支持層の9割近く、公明支持層7割以上を固め、選挙区全体で満遍なく支持を広げる。

 国民新人の大谷由里子氏は、国民支持層のほか、立民支持層の5割以上に浸透する。懸命に追う共産新人の三尾圭司氏は、共産支持層の5割以上を取り込む。

【3区】

 自民前職の武藤容治氏がリードを保つ。

 県内で唯一の与野党一騎打ちとなった選挙区。武藤氏は自民支持層の9割近く、公明支持層の9割以上を固め、安定した戦い。

 立民元職の阪口直人氏は、立民支持層の8割以上を取り込むほか、候補者擁立を見送った共産の支持層にも支持を広げる。

【4区】

 自民前職の金子俊平氏がやや先行し、立民前職の今井雅人氏が追っている。

 金子氏は飛騨地域で支持を伸ばすほか、可茂地域でも支持を拡大。自民支持層の8割以上、公明支持層の9割以上を固めた。

 今井氏は、立民支持層の8割以上を固めたほか、共産の支持層も一定数取り込む。無党派層の動向が注目される。

 維新新人の佐伯哲也氏は支持拡大に力を注ぐ。

【5区】

 11選を目指す古屋圭司氏が抜け出す。

 古屋氏は引き締めを図り、自民、公明支持層ともに8割以上を固めた。無党派層も取り込む。

 25歳の今井瑠々氏は、立民支持層の8割以上をまとめるが、無党派層への広がりを欠く。若い層の支持を集められるかが鍵。

 維新元職の山田良司氏、共産新人の小関祥子氏は支持拡大に懸命だ。

【比例】

 比例代表の投票予定先は自民の44・2%がトップ。立民14・6%、公明5・7%、維新4・3%、共産3・1%などと続いた。分からない・無回答は2割以上あった。

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 電話調査は県内の有権者を対象に実施し、2117人が回答した。