31日に実施された衆院選の投開票から一夜明けて、無料通信アプリLINE(ライン)で読者とつながる「岐阜新聞あなた発!トクダネ取材班」(あなトク)では、登録者に選挙戦の結果についてどう見たかを尋ねた。議席を死守した自公政権への期待が寄せられた一方、県内を地盤とする野党の国会議員がいなくなったことには「民意が国会に届くのか」と不安の声が上がり、「戦略ミスだったのでは」と手厳しい意見が相次いだ。

 自民が公示前の276議席から減らしながらも、絶対安定多数の261議席に達した衆院選。岐阜市の農業の男性(72)は「野党には任せられない」。岐阜市の会社顧問男性(64)は、「維新も躍進した。今後は改憲の議論を進めてほしい」と期待を寄せた。

 県内では全小選挙区で自民が勝利した。郡上市の公務員男性(43)は「意外だった。4、5区は逆転があると思ったが、保守王国らしく、安定した政治に民意が傾いた」。一方、飛騨市の女性会社員(53)は「自公政権に疑問を感じていても、いざ自分の地域となると実績のある現職を選びたい気持ちが強かった」と吐露。関市の幼稚園教諭女性(43)は「テレビを見ていても野党からは批判ばかりが目立ち、組織の大きい自民が無難かなと思った」。

 共産などと野党4党で共闘を進めた立民は、96議席に後退した。各務原市の主婦(50)は「政策も方針も全く違う野党の共闘が受け入れられなかった結果だ」と分析。羽島市の男性公務員(41)は「野党の候補者一本化は有権者の選択する権利を奪った。選びたい候補がいなかった」。小選挙区では白票を投じたという。

 ベテラン、大物議員の落選が相次いだことにも関心が集まった。岐阜市の女性会社員(30)は「岐阜5区の25歳新人候補が想像以上に奮闘していたのもそうだが、国会議員に若返りを求めた結果だったのでは」と分析した。郡上市の無職男性(69)は「『こういう人を政治家にしてはいけない』という意思を示せる社会になってきた」、多治見市の男性会社員(25)は「政治に対する国民の意識が徐々に変わってきたと思える選挙戦だった」と実感を寄せた。

 一方、政策論議は「不足していた」との指摘も。岐阜市の団体職員の男性(32)は「保育や介護現場の所得向上と公約にうたっていたが、突っ込んだ議論がなく、実現できるか不明確だった」。各務原市の主婦(61)は「コロナ対策や、経済対策など課題は山積み。結果を受けて各党がどう動くかに注目したい」と述べた。

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