VOL.37
健康をつくることは、人生をもっと豊かにする。
厚生労働省が推奨する成人の野菜摂取目標量は、1日350g。しかし2016年に岐阜県が行った調査では、県民の約7割がこの目標を達成していないことが分かりました。そのため県では、県民の野菜摂取量を増やそうと「清流の国ぎふ野菜ファーストプロジェクト」を展開しています。
今回は、県内で活躍する料理人などに野菜摂取のポイントなどをお聞きする「清流の国ぎふ野菜ファーストインタビュー」をお届けします。登場するのは料理レシピをブログやSNSで公開し、レシピ本の出版なども手掛ける県内在住の料理研究家、ちゃんちーさんです。
ぎふ野菜ファースト インタビュー
野菜摂取から健康づくりを考えよう

料理研究家/スポーツフードマイスター
ちゃんちー さん
料理研究家になったきっかけは?
現在は3人の子育てをしていますが、初めての子どもに離乳食をあげているとき、「この子は私が食べさせたもので育っていくんだ」と強く実感し、レシピを残し始めたのがきっかけです。それ以前に料理に触れたのは、母が体を壊した期間や、1人暮らしのときくらいで、料理が特別好きなわけではありませんでした。今でも食べてくれる家族がいることが、料理をする一番のモチベーションです。
野菜摂取の大切さについて教えてください。
ラグビーをしている小学生の息子2人をサポートしようと、スポーツをする人の食事について学ぶうち、怪我をしにくい体づくりや、試合でベストパフォーマンスを発揮するためには、野菜の存在が欠かせないことを改めて認識しました。
よく筋トレやダイエットで、鶏むね肉やささみなどのタンパク質の摂取がすすめられますね。でもタンパク質の栄養をしっかりと体に取り込むためには、野菜に含まれるビタミンやミネラルが必須です。これはどんな人にも言えること。日々の食事で人の体はできていくので、食材の組み合わせや食べるタイミングはすごく大切です。
スポーツをする人であれば、体に栄養が吸収されやすい運動後30分以内にバランスの取れた簡易な食事を摂ることが理想です。「枝豆と鶏そぼろのおにぎりとフルーツ」を持参するとか、コンビニなどで「鮭のおにぎりと野菜スティック」などを買って、練習後に食べても良いと思います。
家庭の食事で心がけると良いポイントは?
数種類の野菜を食べて、それぞれに含まれる栄養素を取り入れることがベストですが、何品ものおかずを作るのは大変ですね。その場合、一品に少しずつたくさんの種類を入れてはどうでしょうか。豚汁やみそ汁、野菜炒めなどの普段のおかずに、冷蔵庫の残り野菜をプラスすればOKです。「今日はおかずが少ないな」というときも、具材を増やせば栄養も満足度もアップします。
ただ野菜をしっかり食べているからといって、お菓子をたくさん食べてしまわないよう、気をつけてくださいね。一度に十分な量を食べられないお子さんには、お菓子ではなくおにぎり、乳製品、果物など「補食」を取り入れることをおすすめします。
イチオシのレシピを教えてください!
旬の食材の白菜とネギを使った、冬にぴったりなスープをご紹介します。椎茸やしめじの旨みが良く出て、生姜を効かせたとろとろスープが体をしっかり温めてくれます。

白菜とネギのあったかとろみスープ
【材料】2人分
⃝白菜 … 約70g ⃝ネギ … 1/4本 ⃝しめじ … 1/3株 ⃝干し椎茸 … 2個ほど ⃝ … 1個 ⃝水溶き片栗粉 … 水大さじ1、片栗粉小さじ2 ⃝すりおろし生姜 … 小さじ1/4
Ⓐ水 … 200ml Ⓐ鶏がらスープの素 … 小さじ1 Ⓐオイスターソース … 小さじ1/2 Ⓐ醤油 … 小さじ1
【つくり方】
下準備:干し椎茸は100〜150ml(分量外)の水で戻してスライスしておく(戻し汁は使うので取っておく)。
1 白菜、ネギは食べやすい大きさに切り、しめじは石づきを切り落としてバラしておく。
2 鍋にⒶと椎茸の戻し汁を入れて中火にかけ、沸騰し始めたら、1の食材とスライスした干し椎茸を入れる。
3 食材に火が通ったら、よく混ぜた水溶き片栗粉をゆっくりとまわし入れとろみをつける。
4 とろみがついたら溶いておいた卵を2回に分けて入れ、その都度軽く混ぜ合わせる。(とろをつけてから加えることで、卵にしっかり火が通ってもふんわりと仕上がります)
5 卵に火が通ったら、最後にすりおろし生姜を加えて混ぜ合わせたら火を止めて完成です。
ブログ 「ちゃんちー家の気ままな日々とおうちごはん」
http://kimama-na-life.blog.jp/
インスタグラム
https://www.instagram.com/chan.chan_chii/
企業における健康的な食の取組 ~健康づくりは毎日の食事から~
株式会社ジェイテクトギヤシステム みたけ工場

ヘルシーメニューの提供を推進
食堂で提供している定食の4種類のうち、2種類は野菜をたっぷり使用したヘルシーメニューを提供しています。他にも、丼もの、麺類、カレーの提供も行っていますが、価格は全て同じであり、ヘルシーメニューを選びやすくしています。ヘルシーメニュー提供数は、開始当初は少なかったですが、会社の保健指導や、健康づくりの取組を実施した際に、ヘルシーメニューの利用を勧めてきたことで、年々増加しています。(株)ジェイテクトギヤシステムの保健師、委託先である愛協産業(株)の栄養士及び調理師が連携を密にして、取組を行っています。

取組内容:健康づくりキャンペーンの実施
健康づくりキャンペーンを9月~11月に開催し、食事、運動、歯に関する取組を行っています。今年度は、食堂で週に1回生活習慣病予防等を目的としたメニューの提供を行いました。ヘルシーメニューに加え、毎週テーマを設けて食事を提供しました。社員の目をひくような看板を作成するなど利用者への周知を工夫したことで、メニューはほとんど完売し、大変好評でした。

保健所と協働したイベントの実施
食育SATシステムを用いて、栄養診断を行いました。普段の食事のバランスをチェックし、その結果に基づいて管理栄養士による栄養相談も行いました。また、飲料に含まれる砂糖の量や減塩の必要性に関する展示をしました。希望者には、家庭の味噌汁の塩分測定を行うなど普段の食生活を見直してもらうことができました。

フォーラムの申込みはコチラ
https://logoform.jp/form/T8mB/176138
清流の国ぎふ健康経営優良企業
株式会社 アルファ・パートナー

創業当時から健康経営に注力し、社員交流の中で健康への意識を醸成
アルファ・パートナーは「社員が笑顔でいられる会社」を目指し、毎日行きたいと思う職場づくりや、社員の心と体の健康を維持する経営に取り組んできました。2017年に建設した新社屋は、木の温もりをふんだんに取り入れた木造3階建とし、長時間オフィスで勤務する社員が心地よく過ごせるよう配慮。3階には、社員全員が集えるフリースペースを設け、仕事や子育てなどの悩みを話し合うランチタイムミーティングを実施して、風通しのいい職場づくりに努めています。またこの時間を活用し、がんについての研修や健康づくりに関する資料配布などを行った結果、社員の間でも自然と健康に関する話題が出るようになり、独身の男性社員に女性社員がおすすめの料理や外食時のメニューなどをアドバイスする姿も見られるようになりました。

社内には以前2名の喫煙者がいましたが、そのうちの1人が「産業医たばこセミナー」を受講するなど努力を重ね、禁煙を達成。触発されたもう1人の喫煙者も禁煙に成功し、社内の喫煙者ゼロを実現しました。また、従業員の半数を占める女性社員のメンタルヘルスを重視し、女性社員の提案で働きやすい職場づくりを推進する「スマイルプロジェクト」を行い、就業規則を改善しています。大西秀樹社長は、「私たちは、お客様へ健康について話す機会が多い仕事。健康経営に取り組むことで地元企業のモデルケースとなっていきたい」と意欲を見せています。
【一言コメント】
当社は、設立当時から「明日の朝も行きたいと思えるような、世界一楽しい会社を目指す」をモットーにしています。そのためには従業員が心身ともに健康である事が重要だと思い『健康経営』に取り組んできました。『健康経営』への取組みも今年で5年目となり、現在は従業員の喫煙者が0人となりました。これからも更なる取組みに努めていきたいと思います。
景品応募の締め切りは、2月28日(火)です。
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