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 新型コロナウイルスの影響で自由に外出することが難しい昨今。子どもにとって、自宅でゆっくりと大好きなおもちゃで遊んだり、好きなアニメを見たりして自由に過ごす時間が大切なことは言うまでもありませんが、「このままでいいのかな。何か新しいことをした方がいいのかな」と不安な気持ちになってしまっているパパやママも中にはいるでしょう。子ども自身も「何か新しい、面白いことないかなー」と思っているかもしれません。

 そんなときにおすすめなのが、おうちでできる科学実験。家にあるものを使って、子どもの「できた!」や「なぜ?どうして?」をたくさん引き出してみてはいかがでしょうか?科学に関する経験を積み重ねていくことで、将来は博士や研究者になるのも夢ではないかもしれません!?


ペンの色分解してしまおう

用意するもの
・いろいろな色の水性ペン・コーヒーフィルター・割りばし・透明のコップやゼリーカップ・水 ・はさみ ・定規

コーヒーフィルターをはさみで2〜3cm×10cmほどの大きさに切った短冊を何本か作ります。

短冊の下から2cmほどの場所に水性ペンで線を引きます。短冊1枚につき1色にしてください。短冊の上の方にも線や点を書いておきます。

割りばしで短冊を挟んでコップの上に置き、短冊の下の部分が浸るまで水を入れます。で付けた点は水に入らないようにしてください。

だんだんと水が紙に染み込み、のぼって行きます。水性ペンのインクは水に溶けるので、インクも一緒にのぼっていきます。色素の種類によって、のぼれる高さが違うため、カラフルな模様のようになります。


 これは「ペーパークロマトグラフィー」という本格的な実験です。絵の具を何色かまぜると違う色になりますよね。この実験はその逆で、どの色がまざって色ができたのかを知る実験です。同じ色であっても、ペンのメーカーによって、使っている色が違う場合があります。その違いを調べてみるのも◎。


磁石さかな、つれるかな

用意するもの
・アルミ缶、スチール缶、缶詰、スプーン、10円玉、クリップ、アルミホイル、消しゴムなど(磁石がひっつくものとひっつかないものを用意してください)・色画用紙 ・はさみ・セロハンテープ・割りばし ・糸 ・磁石・ノートとペン(文字が読める子であれば)

画用紙でさかなや海藻などを作ってアルミ缶や缶詰、スプーンなどにはります。割りばしは先端に糸を巻き付けてテープで固定します。糸の反対側には磁石をつり下げてテープで固定します。

で作ったさかなや海藻を釣り上げて遊びます。

文字が読める子であれば、何を釣り上げることができて、何が釣れなかったのかを記録します。


 ご存じの通り、金属であれば何でも磁石がひっつくというわけではありません。磁石がひっつくものは、鉄やニッケル、コバルトなどごく限られたものだけです。

 2、3歳位の子はさかなつりの遊びそのものを楽しめばOK。文字が読める子であれば、ひっついたもの、ひっつかなかったものを記録することで「実験している感」がより出てくるでしょう。


キャップでON・OFF!? シャワーづくり

用意するもの
・ペットボトル・きり
※穴をあける位置が高すぎたり、大きすぎたりすると、圧力や表面張力のバランスが崩れてしまい、実験が失敗することがあります。

ペットボトルの側面の下の方に、きりで小さな穴をできる限り近くに3か所開けてください。
※必ず保護者が行ってください。

ペットボトルに水を入れてください。庭やお風呂場などのぬれても問題のない場所で行いましょう。

ペットボトルのキャップを開け閉めしてください。キャップを閉めると水が止まり、ゆるめると水が出ます。


 水がペットボトルの外に出るためには、空気の力が必要です。キャップを閉めることで、空気が入らなくなるため、水が出てこなくなります。子どもに「どうして?」と聞かれたら、「飲み口から空気が入ってきているから、水が出てこられるんだよ」と説明してみてください。

 日常的にこのことが体感できるものが「しょうゆさし」。空気穴を指でふさぐとしょうゆが出てこないのも同じ理由からです。


図鑑綱引き対決

用意するもの
・図鑑2冊

2冊の図鑑を20ページぐらいずつ、交互に重ねます。

2人それぞれが背表紙を持って引っ張ります。


 10歳と5歳という力の差がある2人が引っ張りあっても、全然びくともしません。なぜかというと、「摩擦の力」が働いているからです。たくさんのページを重ねることで摩擦の力が大きくなり、引っ張っても抜けなくなります。

 実は摩擦は、日常生活のありとあらゆることやものと関係しています。紙に文字が書けるのも、走っている電車が止まれるのも、摩擦の力があるからです。


 小学校の理科の授業では主に、身の回りにあるものを理科という窓から提示していきます。とは言え、理科という窓から知識を押し付けすぎてしまうと、子どもがもともと持っている力を学問色に染めてしまい、素朴な感性で発見したり驚いたりする力をなくしてしまうことになりかねないため、歓声や、「え?」と驚いた後の沈黙を大切にしながら授業するようにしています。

 コロナ禍の今は、自宅で、新しいアプローチでこれらの実験、自然遊びができるチャンスです。中には同じことを何度もしたがる子どももいるでしょう。繰り返すことで、その実験をさらに進化させる貴重な時間になっているでしょうから、主体性を大切に見守れるといいですね。ぜひ、お父さんやお母さんは「まだやってるの」「他の遊びをしたら」とは言わずに寄り添ってあげてください。

 実験をやりたがらない子もいるでしょう。興味はあるけれどもそれを表情に出さないタイプなのかもしれません。ですので、無理にやらせる必要はありませんが、親が見せてみると良いですね。