
もしもに備えて家族で楽しく防災を学ぼう!
季節を問わずに起こるのが地震。自宅が倒壊して避難所での生活を余儀なくされたり、自宅の倒壊は免れて自宅にいられる状態であっても停電や断水が続いて不便な思いをしたり。特に冬に発生した場合は寒さとの闘いが深刻で、体温が低下し、体力が削られて普段以上に疲れたり病気にかかりやすくなったりする恐れがあります。
実際、阪神大震災は冬の真っ只中の1995年1月17日に発生、東日本大震災は3月でしたが、東北地方ではまだ雪が残っていて、寒さが避難生活等を一層厳しいものとしました。
もし今、大地震が発生してしまったら、避難生活や復旧作業だけでなく、日常が一変して戸惑う子どものフォローも必要で…、さらに新型コロナウイルスとの闘いも加わります。万が一のことを考えて途方もなくなってしまうのも無理はありません。
しかし、いつ来るかわからない災害のことを不安に思いすぎるがあまり、パパやママが落ち込んでいては子どもも不安になってしまいます。そこで今回のJoinでは、もしもの時に役に立つかもしれない&平時には体験学習につながる親子で試せる防災テクニックを紹介します。
停電で炊飯器が使えなくなったら・・・
カセットコンロ×フライパンでご飯を炊こう
電気が使えなくても安心、簡単にご飯が炊けるレシピを紹介
1 フライパンでお米2合をとぐ。※ザルで水切り等は非常時を想定し割愛。
2 水440mlを入れ30分間待つ。
3 火にかけて沸騰させる。最初は強火。沸騰したら弱火にして15分たく。
4 火を消して10分ほど蒸らして完成!※火をかけてから蒸らし終わるまでの間、フタはあけない。
5 お皿をラップで覆ってからよそえば、洗う必要もなし!


【ワンポイントアドバイス】
災害時に便利なのはお湯や水をそそぐだけで食べられるアルファ化米。用意しておけば安心です。そして非常食の量ですが、首相官邸のホームページには、飲料水3日分(1人1日3リットルが目安)、非常食3日分(大規模災害発生時には1週間分の備蓄が望ましい)と書かれています。
毛布だけでは寒かったら・・・
ダンボールを敷いて新聞紙でポンチョを作ろう
ダンボールがクッションに
エアベッドやじゅうたんなどがあれば良いのですが、ない場合はダンボールを敷くだけで寒さが若干和らぎます。ダンボールの断面を見てみると、波状の紙が入っています。これにより、2枚の紙の間に溝ができて空気が入り込み、ぬくもり効果やクッションの作用が生まれます。
新聞紙で寒さを防ごう
新聞紙も寒さを防ぐのに使えます。新聞紙の端と端を折ってつなぎ合わせれば身体に巻くことも可能。少しくしゃくしゃにしてアウターの下に巻き付けるのも◎。ダンボールや新聞紙は、もしもの時に備え、一度に全部捨てないようにすることをおすすめします。


停電で電気が付かなかったら・・・
懐中電灯にビニール袋をかぶせて光を大きく
懐中電灯とビニール袋だけで暗い部屋もパッと明るく!
スマートフォンには基本的にライトが付いていて、手元を照らすことができますが、充電ができない可能性があるために極力使わないようにしましょう。おすすめは懐中電灯。ビニール袋をかぶせれば、光が乱反射して大きな光になります。コツは懐中電灯の光る部分と袋を極力離すこと。離した方が大きな光になります。


【ワンポイントアドバイス】
もし地震で家具が倒れた状態で避難所へ向かわなければならない時は、ブレーカーを必ずOFFにしましょう。停電が復旧した際、家電製品に電気が流れることで火災が発生する恐れがあります。
手や顔を洗いたかったら・・・
ペットボトルでシャワーを作ろう
色んなことに使う大事なお水を無駄遣いしないテクニック!
水は、飲み水として以外にも、手や顔を洗う際にも必要となってきます。ペットボトルの口からちょっとずつ出そうとして一気に出てしまってはもったいないので、少々加工するのも手です。
メジャーなのはペットボトルのふたにきりで穴を開ける方法。指で押せば水が出ます。ちょっとマニアックですが、底に穴をあけるという方法もあります。ペットボトルの側面の下の方にきりで小さな穴をできる限り近くに3カ所空けます。ペットボトルのキャップを閉めると水が止まり、ゆるめると水が出ます。どちらも、空のペットボトルを加工してから水をいれてください。


【ワンポイントアドバイス】
水に関することで言えば、災害時のトイレの問題は深刻です。排水管の損傷や断水などで使えなくなる可能性が大いにありますので携帯用トイレを用意しておいてください。また、携帯用トイレを利用する際、両手を空けられるように、ヘッドライトも同じ場所に用意しておきましょう。
携帯トイレも用意しておくと安心 ♪