VOL.39

健康をつくることは、人生をもっと豊かにする。

 進学や就職、転勤、転居など生活環境が大きく変動する3月。政府はこの3月を自殺対策強化月間とし、「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現」を目指して、相談事業や啓発活動に力を入れています。これを受けて岐阜県でも、相談体制の周知などに力を入れています。「私は大丈夫」と思っていても、気付かないうちに大きなストレスを受けているかもしれません。セルフチェックやセルフケアを通して自分の心の健康について改めて考えてみましょう。

3月は「心の健康自殺対策強化月間」

 昨年1年間、全国で2万1,843人(発見日ベース暫定値)が自死により亡くなりました。21年の確定値と比べると836人増えています。県内では昨年1年間で322人(居住地・自殺日ベース)でした。

 全国の数値を男女別に見てみると、男性は14,722人、女性は7,121人でした。健康上の理由や経済的な理由、家庭の問題など理由はさまざまで、多くは複合的な原因や背景があると考えられています。昨今の新型コロナウイルス感染症の影響で、健康面だけでなく生活面や仕事面でも不安を抱えている人が多くなっています。困っていることや気になることがあるのであれば、気軽に国や県、関係機関などの相談窓口を利用してください。

▼支援情報検索サイト(厚生労働省)
https://shienjoho.go.jp/other.html

初期のサイン、見逃していませんか

例えば…
□ 気分が沈む、憂うつ □何をするにも元気が出ない □ イライラする、怒りっぽい □ 理由もないのに、不安な気持ちになる □ 胸がどきどきする、息苦しい □ 何度も確かめないと気がすまない □ 周りに誰もいないのに、人の声が聞こえてくる □ 誰かが自分の悪口を言っているように感じる □ 何も食べたくない、食事がおいしくない □ なかなか寝つけない、熟睡できない □ 夜中に何度も目が覚める

 このような状態に当てはまる項目がいくつかあれば、それは心の不調やストレスが原因である可能性があります。心の病気は誰にでも起こります。「最近、これまでと様子が違うのでは」などと周囲から言われるような場合は、たとえ自覚がなかったとしても、大きなストレス下にあるのかもしれません。いくつかのストレスが複合的になればなるほど一気に解決させることが難しくなっていくので、初期の段階で誰かに相談してください。

セルフケアで自分を守る

 新型コロナウイルスの影響で外出を控えざるを得ない日々が続いている人も多いかもしれません。その場合、体力の低下など自宅に長時間いることによる心身の健康への悪影響についても考える必要があります。日本ストレスマネジメント学会ライフスタイル実践領域部会では、「心と身体の健康を維持するためのあかさたな」と題した取り組みを提案、意識的に体を動かすよう呼び掛けています。

るく・・・自宅の中で足踏みしてもOK。天気の良い日は、人込みを避けて散歩してみましょう。
がむ・・・脚の筋力を衰えさせないために、スクワットをしましょう。
さえる・・・転倒に注意しながら、いろいろなポーズで静止して、バランス感覚を鍛えましょう。
・・・できるだけ立って、家事などをして過ごしましょう。
んでもたべる・・・バランスの良い食事をとって免疫力を付けましょう。かむことで、お口周りの筋肉も鍛えられます。
・・・腹式呼吸をゆっくり行い、リラックスしましょう。
るめる・まわす・・・筋肉をゆっくり伸ばす、関節を回すなどのストレッチを通して、体をほぐしましょう。
すむ・・・疲れているときや体調の悪い時は無理せずに休みましょう。
じおたいそう・・・満遍なく体を動かすにはラジオ体操が最適です。
らう・・・家の中にこもっていると、気分が沈んでいきます。一日一回は笑顔になれることを探しましょう。

聞き、つなげ、寄り添うゲートキーパー

 心の悩みを抱えたとき、誰かに話を聞いてもらえただけで少し心が楽になったという経験がある人はたくさんいるでしょう。周りの人の自殺の危険を示すサインに気づき、その人の話を傾聴し、必要な支援につなげ、見守ることができる人のことを「ゲートキーパー」といいます。

 ゲートキーパーは誰でもなることができます。周りで心の悩みを抱えている人がいたら、ゲートキーパーとして寄り添い、支援につなげてください。

こころのサポート相談「ほっと♡ぎふ」
(LINE相談窓口)

県では、無料通信アプリ「LINE」を活用したチャット形式の相談窓口を設置しています。相談には臨床心理士等の専門職が対応。LINEアカウントでは、電話相談などのLINE相談以外の窓口も確認することができます。

【相談日時】
毎週日曜、午後10~午前3時(最終受け付けは同2時30分)
【相談方法】
岐阜県公式LINEアカウントこころのサポート相談「ほっと・ぎふ」を友達登録し、相談受け付け時間にLINEアプリで相談してください。

電話相談窓口
「こころのケア専用ダイヤル」

こころの悩みに関する相談体制を強化するため、県精神保健福祉センターに「こころのケア専用ダイヤル」を設けています。

【電話番号】090-5610-7578
【相談日時】
毎週月・水・金曜(祝日を除く)の午前10時~正午、午後1~3時

上記以外にも、県精神保健福祉センターでは、平日の午前9時~正午、午後1~5時に「こころの相談窓口」を設けています。電話番号は058-231-9724

「岐阜県千の風の会」のお知らせ

大切な人を自死で亡くすという体験をされた遺族の方の会です。千の風の会は「分かち合いの集い」を行っています。同じ経験をした方が集まり、亡くなった方への想いやご自身の気持ちを安心して語り聴き合う場です。

分かち合いの集い(申込不要)

【と き】3/26㊐13:30~16:00
【ところ】岐阜県障がい者総合相談センター2階
     岐阜市鷺山向井2563-18
【問合せ】岐阜県精神保健福祉センター
     TEL.058-231-9724


清流の国ぎふ 健康づくりフォーラム

 県民の皆さんに健康づくりを考えるきっかけにしてもらおうと、「清流の国ぎふ健康づくりフォーラム」を県庁ミナモホールで開きました。

 第1部では「第1回清流の国ぎふ 健康づくり優良活動表彰」及び「清流の国ぎふ 健康経営優良企業2023」として、健康づくり活動に積極的に取り組んだ団体や企業を表彰しました。第2部ではタレントの麻木久仁子さんから「人生予期せぬことがおこるもの ~しなやかに生きる暮らしのヒント~」と題し、乳がんを患った自身の経験などをご講演いただきました。

健康づくりフォーラムで表彰を受けた7団体・企業のご紹介

「第1回清流の国ぎふ 健康づくり優良活動表彰」

地域住民への健康づくり活動を行っている県内の自治体、団体、企業等の優れた取組みを表彰し、他の地域でもこれらの取組みを参考にした健康づくり活動の拡大を応援しています。

最優秀賞

 〈R元撮影〉

下呂市減塩推進委員会

地域が一体となって下呂・減塩・元気大作戦!

 下呂市では脳血管疾患や高血圧による受診割合が多かったことから、食の教育と実践の関係者(ロータリークラブ・医師会・JA等)を委員とした『下呂市減塩推進委員会』を組織し、家庭への塩分計配布や小売店・飲食店の減塩推進協力店の認定、健診での尿中塩分測定等の減塩対策を実施。その結果、特定健診の高血圧者の減少や受療率順位の改善に繋がりました。

〒509-2295
下呂市森960(事務局・下呂市市民保健課)
TEL.0576-24-2222(代)

団体部門優秀賞

(一社)スポーツリンク白川

町民がスポーツに親しむことで健康で笑顔あふれる町に

 白川町では運動習慣を持つ人の割合が低いという課題のもと、総合型地域スポーツクラブとしてジュニアスポーツや高齢者のフレイル予防に取り組んでいます。近年はウォーキングに力を入れており、周辺地域の愛好者の受け皿としてウォーキングサークルも立ち上げています。

〒509-1105
加茂郡白川町河岐1645-1(町民会館内)
TEL.0574-72-2317

企業部門優秀賞

(株)岐阜新聞社

県民の健康を守るため新聞社としてできることを追求

 1978年から毎年「ぎふ健康ウオーク」を主催。近年は「岐阜新聞社女子net」として、子宮頸がんをはじめとした婦人科系疾病についての新聞紙面やイベント、高校・大学への出張講座を通じた啓発活動や、料理教室や収穫体験などを通した食育や地産地消の取組を継続して行っています。

〒500-8577
岐阜市今小町10
TEL.058-264-1151(代)
 

「清流の国ぎふ 健康経営優良企業2023」

働き盛り世代の健康づくりとして、従業員の健康維持に取り組んでいる健康経営宣言企業のうち、特に優れた健康づくりの取組みを行っている企業を表彰しています。

大規模企業部門

(株)ジェイテクトギヤシステム

保健師との会話とヘルシーメニューで従業員の健康を支える

【取り組み内容】
●がん検診や被扶養者を対象とした健診の費用補助
●個人用携帯からも実施可能なストレスチェックの導入
●食堂委託業者と連携した減塩、野菜摂取メニューの提供

〒489-855
愛知県瀬戸市暁町3-45
TEL.0561-48-2221

〈みたけ工場〉
〒505-0116
可児郡御嵩町御嵩字南山2188 48

中小規模企業部門

(株)セクテック

顧客の安全を守る社員に寄り添い業務に合わせた健康づくりをサポート

【取り組み内容】
●毎月の啓発媒体の作成、配布など健康づくりをしやすい社内環境づくり
●怪我防止等のため人間工学に基づいた職場環境の整備

〒507-0037
多治見市音羽町4-85
TEL.0572-21-3231

中小規模企業部門

(株)イマオコーポレーション

社員とその家族の幸せを追求、継続して働きやすい環境を構築

【取り組み内容】
●婦人科系がん検診費用の全額補助
●毎月の啓発媒体の作成、配布など健康づくりをしやすい社内環境づくり

〒501-3954
関市千疋2002
TEL.0575-28-4811

中小規模企業部門

(株)大雄

健康で笑顔あふれる人生を歩むことが幸せを感じられる家づくりに直結

【取り組み内容】
●怪我防止等のため人間工学に基づいた職場環境の整備
●就業時間内に歯科検診を実施(全額補助)
●減塩や野菜摂取などに配慮したお弁当の提供(全額補助)

〒509-0132
各務原市鵜沼西町4-69
TEL.058-384-1171