-昨年を振り返ると。

 コロナに振り回されて人が動けず、事業の流れをつくりにくかった1年でした。特に売り上げの6割が海外のため、影響は大きかったです。景気は、中国を中心に戻っており、今期は増収増益の計画ではあるものの、上半期の売り上げ計画では種々の要因で1割ほどの下方修正となりました。材料や部品が入手しにくく、価格も上がるなど思うようにいかないことも多かった状況です。さらに米中の経済安全保障の観点から、海外への輸出管理もかなり厳格にしていく必要があるなど、あらゆる点で今までとは違い、数倍の労力をかけなくてはならず、ストレスがかかるもどかしい1年でした。

 -ウイズコロナ時代への対応は。

 リーマン・ショック後のように、一本調子な景気回復ではなく、慎重かつ積極的な対応をしていかなければと思っています。商談を含め、今年も対面とウェブのコンビネーションの年となり、工夫しながらお客さまの設備投資の動向もしっかり見定めていきたいと思います。

 -ドイツで100%出資の販売子会社を設立されますが、戦略は。

 現在、海外の売り上げの半分は中国となっていますが、一国の依存度が高くならないよう他の国の比率を高め、バランスを取っていくのが今年の大きな目標です。欧州は当社独自の拠点がなく、工具研削盤の競合メーカーは全て欧州ということもあり、難しい市場ではありますが、そこでの市場占有率を上げていく戦略です。米国の支店も売り上げを伸ばしてきており、そこでの市場占有率を増やしていきたい。

 -将来に向けての課題は。

 カーボンフリー、脱炭素対応です。特に欧州は環境対応が厳しい市場なので、それに伴うコストアップを克服しつつ、環境対応機を開発しながら、市場が求める高能率、高品質な機械を目指していきたいと考えています。