-2021年を振り返ると。

 昨年は台風による農産物の被害はありませんでしたが、8月の長雨で米の作柄はやや不良でした。一方、トマトやダイコン、イチゴなどは前年よりも良好な作柄でした。本年度は現3カ年計画の最終年度です。各分野の上半期の決算もまずまずで、計画目標はおおむね達成できました。基盤強化のための支店の再構築も進み、3月に美濃支店、11月にみのかも東支店を新設しました。支店を統合することで職員の数もサポート体制も充実し、より効率的な運営体制が整いつつあります。

 -新型コロナウイルスの影響は。

 店舗や道の駅に卸す業務用の商品、例えば明方ハムの販売などは計画比で2割減となりました。組合員や准組合員への訪問活動も制約を受けました。しかし、感染者が減った11月以降は直売所での収穫祭イベントなどが大賑(にぎ)わいで、総合的に見ると業績にダメージを受けるほどではありませんでした。

 -農業を取り巻く現状と課題は。

 米作りを含めた担い手の高齢化は大きな課題です。比較的安定した収入が得られるトマトやイチゴ栽培は研修施設で若手の育成を進めていますが、これ以外の品目は新規就農が思うように図れていません。農協が主導して営農法人をつくり、そこに就職してもらうような就農スタイルも考えていきたいと思います。また、地球温暖化に伴う気候変動への対応も準備が必要で、耐暑性の高い品種への作付け変更が求められます。米については「コシヒカリ」よりも暑さに強い「あきさかり」という品種を奨励し、収穫された米は複数年同じ価格で買い取る契約栽培にして作付けを増やすよう努めています。

 -22年の取り組み目標は。

 新しい3カ年計画をスタートさせ、実践する年になります。現場に近いという農協の強みを生かしつつ、不断の自己改革と、食と農で地域の活性化に貢献してまいりたいと考えています。