-昨年を振り返ると。

 一部の病床を新型コロナウイルス感染者の受け入れ用に確保したため、一般患者の入院を制限するなどの困難な状態が続きましたが、コロナ対策は昨年度から積極的に行っています。昨年10月には塩野義製薬が開発を進めているコロナ治療薬(飲み薬)の臨床試験を、県内の医療施設として初めて行いました。昨年は、保健所や県庁とコミュニケーションをより積極的に取ったことで、お互いの立場を把握できた年でもありました。

 -コロナ対策用の商品開発については。

 無線通信ネットワークが備わったIoTセンサーを冷蔵庫内に置いて温度を計測して、コロナのワクチンを保管する冷蔵庫内の温度が正常でない時に、スマートフォンやパソコンなどへ異常を自動的に通知するアプリ「温度管理用IoTソリューション」を開発しました。コロナワクチンは低温保存のため管理が難しく、温度管理を誤ってワクチンを破棄する問題が見受けられたことへの対策です。当院の他にも要望があれば提供しています。

 ―岐阜県産婦人科医会の会長として伝えたいことは。

 子宮頸(けい)がんワクチンは副作用が強いと報道され、接種を控える傾向でしたが、今年4月から厚生労働省が積極的な勧奨を再開することになり、接種者が増えることは喜ばしいです。また、性教育についてもっと正しい情報を伝えることが必要だと感じます。

 -今年の展望をお願いします。

 今年11月には岐阜市で「日本クリニカルパス学会学術集会」を当院主催で開催する予定です。同学会では各病院の入院治療計画を紹介するなど、お互いに質の高い医療を共有します。患者さまが安心して入院できるための基盤となるフォーマットを築く場にしたいですね。