-昨年はどのような年でしたか。

 新型コロナウイルスに振り回された1年で、ワクチンの接種業務を行うかどうかについても悩みました。結局、スタッフの負担が増えるため見送ったのですが、当院の役割や仕事の進め方を再点検する機会になったと思います。患者へのホスピタリティーの充実と、それを担うスタッフの雇用態勢の維持・向上は両立必須。コロナ禍で医療体制や業務の見直しが進む中、バランスの取り方や改善点が見えてきました。

 -最新の内視鏡検査体制を完備されていますが、その役割とは。

 当院は地域のかかりつけ医で、地域の健康長寿に貢献することが使命です。胃カメラ・大腸カメラによる検査、治療に力を入れ、最新の検査体制を整えてきたのも、地域の皆さまの健康増進の一助となればと考えた結果であります。今は予防医学の時代で、病気を未然に防ぐことや早期発見・治療には高精度の画像検査が欠かせません。昨年、県内初の次世代胃カメラや岐阜市内クリニックでは初、同市内4台目の次世代内視鏡システムを導入し、専門性の高い高度医療に対応した設備と、地域密着の個人医院のホスピタリティーを提供できることが強みだと思っています。患者にとっては大病院より気軽に受診していただけると思いますし、医療地域連携においては基幹病院の負担軽減につながればと考えております。

 -今年の展望は。

 昨年の検査数は一昨年より1割増の1650件となり、患者を待たすことなく対応できる態勢を整えることが当面の課題です。コロナ禍以降、学会がオンライン公開されて知識や情報を取り入れやすく、オンライン診療の開始やオンライン相談の件数が増えており変化を実感しています。「雲外蒼天」―試練に耐え、努力し続ければ、青空が広がることを信じて、これからも身近なホームドクターとして皆さんに寄り添えるように研さんを積んでいきます。