-長引くコロナ禍で、業況に変化はありますか。

 一人で楽しむキャンプが流行しているアウトドアや、若い世代も楽しむようになってきたゴルフが好調です。ともにコロナ禍でも気兼ねなく楽しめるという共通点もあります。健康意識の高まりは、アフターコロナ時代も続いていくと思います。

 -昨年は11年ぶりに社長業にも復帰されました。

 コロナ禍の影響もあり、社業をもう一度引き締めないといけないと直感しました。また東京証券取引所の市場再編で、最上位のプライム市場入りを死守するためでもあります。それでも社長の座にとどまるのは3年間です。その間に国内スポーツ小売業の3強の一角を占める地位を築き、売り上げ目標1千億円への足がかりとしたいです。

 -後継者育成も取り組まれている。

 部長級や本部長級の社員に徹底的な権限委譲を図り、次代に経営判断がしっかりできる人材を育てていくことが欠かせません。私が退任する時には、経営層の若返りを一気に進めるつもりです。バトンを渡す人材には、スピード感や決断力を求めています。

 -人づくりの考え方は。

 企業の持続的な発展には欠かせないと思います。社長復帰後から人事評価制度の改善を進めました。また春と秋には特別賞与を支給しました。社員の待遇改善を図り、モチベーションの向上につなげたいと考えました。

 -2024年8月期までの中期経営計画も打ち出しました。

 インターネット販売が好調なので、既存店の販売力強化とともに力を入れていきます。また近年、不採算店を整理してきたので、今年からは反転攻勢で大型店の出店も再開します。商品販売だけでなく、スポーツ施設の運営などスポーツ体験を提供する事業にも着手しており、“スポーツの伝道者”として総合力を発揮していきます。