-2021年を振り返って下さい。

 コロナ禍が長期化し、地域の中小企業が新たな事業展開の模索が続く中、対面とオンラインを併用した各種セミナーを開き、有益な情報提供やビジネスサポートが展開できました。経営層が4泊5日で、次の事業展開を考える「経営計画実施作成セミナー」はもちろん、23年10月に導入される消費税インボイス(適格請求書等保存方式)制度など、中小企業が生き残るためには、避けて通れない制度の改正をテーマにしたセミナーも好評でした。TACTグループは経営理念で「ビジネスサポート業、情報発信基地、社外重役としての役割を果たし、お客さまの事業の発展に寄与する」を掲げています。今後も中小企業の経営者に学びの機会を提供していきます。

 -一昨年に完成した中央研修センターはセミナー開催時だけでなく、昨年は新型コロナワクチンの職域接種の会場としても利活用されました。

 当社の社員と家族に加え、県内外の取引先105社約890人を受け入れる形で、9月に計1千人分のワクチン職域接種を行いました。全国の会計事務所で唯一の実施だったようです。国内企業の多くは中小零細企業ですが、職場接種は大企業中心に進んでいたので、中小企業の関係者に喜んでもらいたいとの使命感一つで、手を挙げました。事前準備や運営など大変な作業でしたが、社会的にも意義ある活動となり、社員一同、喜びを感じています。

 -今年の抱負は。

 コロナ禍で顧客企業の黒字割合が低下しましたが、24年に80%まで引き上げるため、23年までの2年間で重点的に顧客の産業構造を変える支援をしていきたいと考えています。特にデジタルトランスフォーメーション(DX)の分野では専門人材を増員し、セミナーでの啓発や導入支援につなげます。また市場規模が大きい名古屋市内の拠点の体制強化も目指していきます。