-2021年を振り返って。

 建設コンサルタントは設計や計画業務が中心のため存在が分かりにくく、世間の認知度も低いのですが、今の建設業界ではフロントローディング、つまり設計の初期段階で十分な検討を加えて品質を高めることが必須で、後の工程を効率的に導く私たちの役割は、ますます大きくなっています。

 山県市で2月にオープンした官民連携の体験農園「みとか」の来場者が早くも6万人を超えました。地域の皆さまと一緒に地域活性化やまちづくりの実践ができたことに手応えを感じています。提案から運営までを手がけた「みとか」の成功は、可能性を開く成果です。

 一方、昨年は地元の小中学校で出張授業を行うなど、建設コンサルタントの仕事のアピールにも努めましたし、サテライトオフィスの増設やインドでの駐在員事務所開設など拠点整備も進みました。

 -今後のコンサルタントの役割は。

 一昨年は下呂市小坂町の豪雨で崩壊した国道41号の復旧に尽力し、昨年、各務原市の川島大橋の橋脚が傾いた際も調査復旧計画に携わりました。近年は災害が頻発化・激甚化し、東海・東南海地震への備えや老朽化したインフラ整備も待ったなしです。国土保全を通じて人命を守る弊社は、常に技術を磨き防災・減災対応を強化します。また、さまざまな人や機関、歴史に残る先人の知恵など、組織や時間を超えたつながりを大切にして、未来を良くするヒントを探ります。

 -8月に創業70周年を迎えますね。

 区切りの年、変化の年になると思います。私は社員の生の声を聞きながら柔軟で多様な組織づくりをしたいと考えており、現在、社内では多くのプロジェクトが進行して社員自ら長期計画の策定や既存ルールの見直しなど行っています。多彩な人を巻き込み、それぞれの良さを生かして、ともに新しいバトンをつないでいきたいと思います。