-2021年を振り返ると。

 新型コロナウイルス感染の拡大と沈静に翻弄され、取引先の業況もまだら模様になっています。不確実性が増す中で、われわれとしては、状況が違うお客さま一人一人にどのように寄り添っていくか考え続けた一年でした。

 -10月には十六フィナンシャルグループが発足し、持株会社体制に移行しました。

 (十六銀行の)創業144年目の大転換点となりました。従来の金融仲介機能だけでなく、地方銀行としての存在意義が問われています。そこで持株会社化に合わせて見直したグループの経営理念では、われわれの使命として「お客さま・地域の成長と豊かさの実現」を掲げました。▽パーパス(目的、存在意義)▽サスティナビリティ(持続可能性)▽ゲイン(顧客や収益の獲得)の三つのバランスを取りながら事業領域を拡大していきます。そして地域総合金融サービス業へとビジネスモデルを転換し、これから先もお客さまと地域のためになる存在であり続けたいと考えています。

 -今年の事業展望は。

 われわれが今、地域から求められているものは、人材と情報です。デジタルトランスフォーメーション(DX)や脱炭素、事業承継などへの対応は、コロナ禍を生き抜くために欠かせません。特にDXの分野は、本年度内に電算システムホールディングスとともに合弁事業を立ち上げ、地域のDX導入支援などに本腰を入れていきます。それだけでなく、われわれ自身もグループ各社で先進的なDXを取り入れることで地域の先駆者となることが大切だと考えています。

 -これまでもまちづくり会社の立ち上げへの意欲を示してきましたが。

 新年度の早い時期に立ち上げたいと考えています。商店街など地域振興につながるコンサルティング業務などを手掛ける会社になります。