-昨年を振り返って。

 当院では一般外来を行う「診療棟」に加えて人間ドック専門の「ドック棟」と健診・CT検査専門の「検査棟」を配備し、予防医療を充実させ早期発見・早期治療に努めています。新型コロナウイルスのまん延で、人が密集する健診やドックは一時中止になりましたが、昨年は多くの方が健診に訪れ、一時は2~3カ月待ちに。これまで健診に訪れなかった人も、コロナ禍で健康への意識が高まったのだと思います。

 また一昨年秋、胸部エックス線撮影や胃のバリウム検査、マンモグラフィー、心電図検査など、各検査に対応した健診バスを導入し、巡回健康診断を始めました。県外を含めて企業や自治体に訪問し、既に1~2万人の方に受診いただくなど、需要は高いです。

 -大腸がん検査にも注力されています。

 10年前に導入した大腸がんCT検査機は、国立がん研究センターと同じ機種。撮影した画像を同センターに送信し、解析しています。内視鏡検査への抵抗から便潜血検査で陽性が出ても二次検査を受けず、手遅れになる方が多いのが現状ですが、CT検査は痛みもなく約10分で終了します。早期発見ができれば助かる病気ですので、多くの方に検査を受けていただきたいです。

 -コロナ禍で目指す医療とは。

 従来の診療をいかに継続していくかが重要だと思っています。コロナ発生直後、感染を心配し通院を止めてしまった患者さんもいました。スタッフが手分けして電話をし、リモート診療や薬を配達するなど、治療を中断させないよう努めました。またメインの駐車場を使って発熱患者の診療・検査を車内で行っているので、昨春に駐車場を新設し、他の患者さんの不便を減らしました。コロナに対応しながらも、住民の健康を支えるという従来の地域医療の役割を、スタッフ一丸となって果たしていきたいと考えています。