-新型コロナの業績への影響は。

 2021年も感染状況の波に大きく左右されました。全体的には上向き始めていますが、売り上げはコロナ流行前の水準には戻っていません。今後も増収につながる策を打ち出していく必要があります。昨年10月から「笠松県庁線」「山県モレラ線」の運行を開始しましたが、今年も新規バス路線の開設を予定しています。

 -そのような難しい事業環境の中、昨年6月に社長に就任されました。最も注力していることは。

 安全性やサービス向上など事業の根幹に関わる分野のレベルアップを進めています。急発進や急ブレーキを禁止する「ふんわりアクセル・ふんわりブレーキ」運転などの取り組みを始め、事故件数の減少につながってきました。

 -サービス向上の分野では、岐阜駅周辺のバス案内係を増員しました。

 ヒマラヤの登山ガイドにちなみ「シェルパ」と呼んでいますが、昨年7月に2人から4人体制にしました。今後はサービス介助士の資格を取ってもらい、視覚などにハンディがある方への対応や車椅子の操作などで、よりきめ細やかな対応ができるようにします。

 -コロナで苦しむ地域観光の活性化に向けた実証実験に参画している。

 岐阜長良川温泉のホテル・旅館の宿泊客を対象に、名古屋駅と長良川温泉エリアを結ぶ無料シャトルバスを2月末まで運行しており、誘客を図っています。宿泊翌日に500円で参加できる日帰り観光や岐阜市内を舞台にしたリアル謎解きゲームも人気です。

 -乗合事業では、昼間の路線バスの利用を喚起する「昼得きっぷ」を3月末まで発売しています。

 平日昼間に500円で乗り放題とするもので、地域の高齢者の利用を想定して発売しました。実証実験も含め、どちらも期間限定ではありますが、コロナ禍で培った他業種や行政との連携は、今後につながると思います。