-昨年はどのような1年でしたか。

 新型コロナウイルス感染症への対応も2年目となり、経験を基に新たな時代への準備ができた1年でした。通常診療、コロナ対応、社会貢献と岐阜大病院が担う役割を考える中で、コロナ禍がむしろ組織の団結を強めました。医療の質、危機管理、医療安全をキーワードにコロナ新時代に向けた地域医療の創生を進めなければいけません。

 -社会と医療のニーズに応える病院として掲げる四つの柱の進捗(しんちょく)は。

 ①地域医療の中核拠点としての役割②先端医療、臨床研究を推進した新たな標準治療の創成③グローカル&ローカルなリーダーシップを担う人材育成④働き方改革-を進めてきました。情報通信技術(ICT)を活用し、効率的で安全・安心な医療を提供するスマートホスピタル化では、リモートでの遠隔服薬指導の新たなツールの開発を進め、今秋の電子カルテの更新時から実用化していく計画です。昨年9月には敷地内薬局を開局。新たな手術棟も3月に稼働予定です。外来フロアに入退院センターを拡張し、患者の利便性を高めていきます。先端医療、臨床研究では、循環器センターや乳がん治療センター、最近では昨年11月設置の県難聴児支援センターと患者に分かりやすくセンター化し、診療科を超えた横断的なチーム医療にあたっています。教育の分野では、一昨年に看護師特定行為研修センターを設置し、高度で専門的な知識と技能を持った特定看護師の育成を進めてきました。医師のサポートのみならず、新たなキャリアパスにつながっています。

 -4月には岐阜大の新学長に就任されます。

 院長の任期は4年ありましたが、良いタイミングで次にバトンタッチできるかと思っています。日本一の地域中核大学を目指し、若者と高齢者が生き生きと豊かに暮らせる社会づくりに貢献していきたいと考えています。